愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

ワンレッスンコースの生徒さんの声

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爽やかな風が心地よい日々ですね。どこを見ても緑が茂り、教室から見えるお庭も緑でイキイキしています。ちょうちょがヒラヒラと飛んだり、小鳥が水浴びに来たり、トカゲがひょっこり顔を出したり・・・と生き物みんなが幸せそうです♪

今回は、今月数回教室にレッスンに来られた小学校高学年の生徒さんのお話です。通常は、いつも教えていただいている先生の教室へ通っていらっしゃるのですが、「来月のコンクール参加に向けて曲の仕上がり具合を見て欲しい。」というご依頼で連絡をいただきました。

コンクール出場を決めたからには、誰もが入賞したいと意気込んで本番に備えるものです。私も、課題曲をレッスン前までに一通りさらい、演奏イメージを立てて生徒さんをお待ちしていました。とても、素直そうな素敵なお嬢様と熱心なお母様でレッスンにも大変積極的に取り組んで下さいましたのでレッスンの様子を皆さんにお伝えしようと思いました。

ピアノを複数の先生から指導を受ける事は実は小さい生徒さんにはなかなか難しいことです。先生にも、色々タイプがありますので生徒さんはどちらの先生のアドバイスを聞けば良いのか分からなくなってしまい、見知らぬ先生間であればどちらかの先生がアドバイスを控えめにしてしまう事もあります。今回、私もお母様からのご依頼があった際にまず今見て頂いている先生からの了承を頂く事をお願い致しました。そして、生徒さんが持ってこられた楽譜に書かれた先生のアドバイスに逆行しないよう、気を付けてレッスンスタートです!

コンクールで良い成績を残す為には審査員の興味を引く演奏をしなくてはいけません。正確さは当然として、そこにどれだけ自分の色を残せるかが大切になります。限られた時間の中でしかも数回のレッスンで形にする為、細かく分かりやすく、出来るだけ適格にレッスンを進める中でお母様とのこんなやりとりがありました。

ーお母様ー「先生は、こんな風に曲のイメージを大切にするレッスンをいつもされているのですか?」

ー私ー「そうです。イメージがわかないと演奏に繋がらないですよね。音符の丸だけ見て弾くのがピアノではないですから」

ーお母様ー「これは、幼稚園とかの小さな子にも??」

ー私ー「もちろんです。小さな子供の想像力はとても大きいですから」

ーお母様ー「でも、こんな風にレッスンしてくださる先生ってなかなかいらっしゃらないですよね。」

ー私ー「・・・先生方もそれぞれなので、どうなんでしょうねぇ・・」

ーお母様ー「今の先生は、弾けない所の練習方法も教えて下さらないし、先生のレッスンとはまるで違います」

ー私ー「教えてもらえないと弾けないままなので、本当は教えてくださると良いけれど、アドバイスが無いときには先生に質問しないと仕方ないですよね。」

こんな会話がレッスンの間に入りながら今の弾き方にはないタッチ、曲の構想、練習法などを伝えながらあっという間に過ぎ去りました。

レッスンの終わりにお母様が「大変勉強になりました。こういうレッスンを小さい頃から受けていらっしゃる人にはかなわないのが分かりました。」とおっしゃられ、レッスンを楽しく受けていただけた事にホッとしつつも、講師としての責任の重さも感じました。教える立場でいる以上、自分の持つ力とそれ以上の知識をどんどん増やして伝えることが出来ないと楽しい演奏に繋がらない。生徒さんがイメージを掴めないまま曲を弾かなくてはならない事になってしまう。これでは、講師失格です。

様々な曲を練習している生徒さんの曲を全て頭に入れた状態で皆さんをレッスンに迎えられるよう、今日もピアノに向かいます♪

angeltone-piano.com