愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

譜読みってなに?

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さわやかな毎日。ピアノの音も軽やかに感じられる季節で、楽しい時間をレッスン生の皆さんと過ごすこの頃です。

生徒さんの中には4月からの新入学、新生活で今までのようにお家での練習時間を取るだけの余裕のない生徒さんもいらっしゃり「どうして〇〇君と一緒くらいだったのに、こんなに抜かされちゃったんだろう・・・」と同級生の進度を気にする様子も見られます。私も小学生の頃は同じグループの仲間たちと暗黙の競争に6年間燃え、中学時はコンクールで競い合い、高校・大学は一回ごとの試験が競い合いだったので「負けたくない!速く進みたい!!」と焦る思いに苦しんだ日々を思い出します。。

もちろん、毎日決まったピアノの時間を生活リズムの中に取り入れて練習出来る事が一番ですが、新生活に慣れるだけでも大変な新入生の皆さんの中にはなかなか習慣づけが難しい事もあるでしょう。そんな生徒さんにはレッスンの中で一緒にしっかり予習をしてお家で仕上げの練習だけになるよう心がけています。よく「譜読みの力が弱くなるから先生はお手本を弾かない」という話を他の教室から聞く事がありますが、私は譜読みトレーニングと演奏技術をごちゃ混ぜにはしたくないなぁ。と思います。

テキストに出てくるほとんどの曲には題名があり、演奏記号も徐々についてきます。そして音符。譜読みというのは、ただ音符の羅列を読むだけでは絶対に終われないのです。今、私の娘が音読の宿題を毎日聞かせてくれますが、そのチェック項目の中には「姿勢・声の大きさ・発音・句読点・・・」などしっかり読めているか親のチェック欄があります。その最後の方に「気持ちを込めて」という項目があります。このチェック項目、どれをとってもピアノに繋がります。

音読も、ただ連なる文字を読むだけでは不十分。ピアノも音の羅列だけでは未完成ですね。姿勢・強弱・鍵盤へのタッチ・スラーやスタッカート・そしてそこに自分の気持ちが入ってこそ譜読みは出来上がるのです。音を読む事は大事。間違いないのですが、そのせいで曲の全体を何も知る事なく弾き始める・・・そんなレッスンにはしたくないです。

1000ピースのジグソーパズルも、出来上がりの写真が頭に浮かぶから頑張れます。小さなお子様達が新しく開く曲の1ページはまさに未知の世界です。その世界へ進む事の出来るレッドカーペットをそっと伸ばす役割が私の仕事だと思います。安心して通れる基本の道が出来ていれば、演奏者はそこから存分に発展して演奏に繋げてくれることと考えています。

ここまで読み返して・・・最近、比喩が多すぎますかね?と自問自答してみたり(笑)

さて、気を取り直して!!今月から小学生に入られた生徒さんを中心にワーク教材を導入しています。音符の名前や長さ、読み方、書き方など学校での音楽の時間に楽々答えられるよう必要に応じてお渡ししています。皆さん、レッスンの最後に楽しくクイズ感覚で解いていますので、楽しく音符に親しめそうです。頑張りましょう♪

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