愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

ここでよかった

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朝晩冷え込むようになりましたね。教室に来てくれるレッスン生さんの装いも少しずつ秋色へと変わってきています。

今月は、教室を始めた年から通ってくださっていたレッスン生S君の教室からの旅立ちがありました。当時、チェコから子供たちと帰国してゼロからのスタートの中、教室のホームページをお母様が見つけて兄妹お二人を連れてすぐ体験レッスンにお越しくださったのが、S君小学5年生、妹のRちゃん小学1年生の時だったと記憶しています。

幼稚園の頃から始めたピアノでしたが、難しくなるテキストに段々と嫌気がさしてきてピアノを嫌いになってしまいそうです。と正直なお気持ちを打ち明けてくださったお母様のお言葉通り、「少しピアノ聞かせて♪」という私の言葉にギクッとした様子から始まったS君とのレッスン。そんな中でも風変りな私(笑)の面白レッスン要素を体験で感じ取ってくれた様子で、今までのお教室から変わって通い始めてくださり、思春期の難しい時期も元気に通い続けてくれました。あっという間のような、でも大きな成長を見せてもらったS君との6年間のレッスン。

男の子がピアノを長く続ける事は、難しいかなぁ。と小学校卒業のタイミングや中学卒業のタイミングにはこれが最後になるかもしれない。と教室コンサートに向けて大人になってもカッコよく弾けるに違いない曲をセレクトして臨んでもらっていましたが、なんと高校生になってからも「ピアノは好きだから」と続けてレッスンに通ってくださっていました。いつも礼儀正しく、レッスンにも一生懸命で、疲れている時も沢山あったと思いますが立派に取り組んでくれるエンジェルトーンのお兄さんS君♪

今はこの6年間、S君とのレッスン色々あったなぁ。と嬉しく思い返す日々です。妹さんと一緒に通っていた小学校時代は、妹さんの言動にも、とても注意を払って様子を見ながら宿題をしていたり、連弾も楽しい曲を沢山試しました。中学に入ると、運動部での特訓とお勉強に忙しくなる中でも、合唱では指揮者として学校でも活躍してくれました。青春時代を生きる悩みも色々話したな~。私の数百年前のように感じる青春の思い出も話しつつ、悩み相談室になった時期もあったね(笑)

教室のコンサートも全6回に出演!お話物語の「ピーターとオオカミ」や5回出演記念の「5人連弾」はチームを率いる存在としてみんなをまとめてくれました。長く一緒にレッスンをする中で「こんな曲好きだろうなぁ」というのがよく分かるようになってきたので、コンサート曲選びはスムーズだったのもS君の特徴です。

教室卒業に向けての卒業曲はS君本人が決めて練習をスタート。お気に入りの曲だけに、最後の仕上がりはとても説得力のある暖かい演奏だった事がとても嬉しかったです。「今日は卒業演奏ね♪」という私に「はい。すごく緊張してコンサートより緊張していますよ。こんなに長く続けた習い事ないですからっ!」と手汗を拭くS君。コンサートの舞台裏でもものすごく緊張して手汗すごいのに、あの時より緊張しているなんて!!レッスンを最後まで大切に思って演奏に向かう姿勢が眩しかったです。

レッスンの終わりに、「ここの教室に来れていなかったら、きっとピアノは嫌いになって終わっていたけど、ここに連れてきてもらってピアノが好きなまま、おしまいに出来てよかったです。辞めたくて辞めるんじゃないから。ピアノはこれからも弾きます。ここの教室でよかったです。楽しかった」とお話してくれました。リエ先生にとって、これ以上の言葉はないよ。ありがとうS君。沢山の努力と感動を見せてくれたね。

そして素敵な演奏をありがとう。心が元気になる音を聴かせてもらいました。

これからも、立派に大人の階段を上る様子を応援しています。受験の波もピアノでつけた忍耐力で乗り切るのだ~!!

さて、レッスン生の皆さん!次回のコンサートからはSお兄さんは、演奏者から聴衆へとポジションを変えて応援に来てくれるかもしれません。「いい演奏だったね!」と言ってもらえるように頑張りましょ~(笑)

今日の写真は、S君からのプレゼントでいただいたとっても素敵な置物です。私の宝物がまた一つ増えました。S君。ありがとう。お母様、お父様にも心より感謝しております。

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