愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

心に届く音は心からの音

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12月がやってきました!ついに今年もあと1カ月。締めくくりの一カ月を、皆さんと音楽で盛り上げていこうと気合い十分の里枝先生。寒くなって朝の早起きが厳しくなってきましたが、今日は早朝から「ブログを書くのは今だ!!」と頭の中に以前から書き止まっていたテーマを記事にするタイミングを感じてパソコンに向かっています。

今回書いてみたい事は「ピアノコンクールについて」

教室でもコンクールに挑戦して今の自分の力をステージで発揮する生徒さんはいらっしゃいますし、ピアノを何年も続けて練習していく中で、一度は挑戦してみたい。と思ったり、賞状やトロフィーに憧れたりする事も少なくないと思います。

コンクールに出て審査員の先生方の講評を頂くと、今後気を付けていかなくてはいけない自分の弱点も見えますし、運よく入賞すれば更に次へのやる気につながるでしょう。私も色々なコンクールを受けて、良い思いも悪い思いもしてきました。先生に教わった通りに練習をして、教えに忠実に演奏をして入賞はしても、目指す所までは届かなかった事もあります。

師事していた先生が、審査員席に座っていらした事もあり、コンクール当日の夜に少し苦い思いで(結果がいまいちだったので)御礼の電話をすると「私はあなたの演奏、とても良かったと思いましたよ。入賞結果は私も少し不思議ですが、良く弾けていたのでね、気にする事はないです」と言葉をいただき、自分の心がとても楽になった覚えがあります。あの頃の私の演奏は音楽の羽も持っておらず、羽ばたく事など到底できずに先生の言われるままにガリガリ練習して羽ばたいた気になって弾いていただけなので未熟なものでしたが、あの時に先生が私の演奏を肯定してくださったおかげで、コンクール結果だけが全てではない事を初めて知りました。

「日本のコンクールでは、ミスは絶対に許されない。だから、ノーミスだが、面白くない演奏者が勝つ場合もある」

というのがまだまだ根強いコンクール。テクニック重視の個性薄目の演奏で無難に弾く方が良しとされてしまうコンクールだったら、別に必要ないな。と思ってしまいます。

音楽は、しつけられた犬のような演奏ではなく毎日新しい花が開くお花畑であってほしいです。

そんな事を考えながら難しい顔をして座っている私に主人が、「リエに聴いてもらいたい曲があったんだった!」と流してくれた曲が今回の動画の曲です。フランス人歌手ZAZのSiという曲。私の好みドンピシャで初めて聴いて大好きになりました。そして主人が言った言葉「このZAZは、色んなコンクールやタレント発掘番組なんかに挑戦したけれど、ことごとく「汚い声」と言って相手にもしてもらえず、道端で歌っていたんだよ。そこから開花したんだ。心から訴えるものがある芸術が必ず人を感動させるんだよね」

このタイミングで私にこの曲を持ってくるところが、さすが!!と近くにいてくれる主人の存在の大きさを感じます。のろけているのではなくて(汗)言いたい事は、エンジェルトーンでは規格外に羽を広げる勇気を持って伸び伸びと弾きましょう!という事です。

皆さんには、沢山のお話を曲の中から感じてもらいたいですし、その中で響きの美しさを味わってもらいたいです。もちろん、テクニックもつけますよ。基本は大事ですからね。沢山の可能性をピアノの演奏に詰め込んで弾いていきましょう♪

 

♪♪朝倉ノ二―さんのブログにフランス語からの訳詞を見つけました。深い詞に感動して決意新たに今日もレッスンです!

Si j´étais l´amie du bon Dieu
Si je connaissais les prières 
Si j´avais le sang bleu 注1
Le don d´effacer, tout refaire 
Si j´étais reine ou magicienne 
Princesse, fée, grand capitaine 
D´un noble régiment
Si j´avais les pas d´un géant 

  もしも私が神様の友達だったら
  もしも私が祈りの言葉を知っていたら
  もしも私が高貴な血筋だったら
  消去し、すべてを作り直す能力を持っていたら
  もしも私が女王あるいは魔術師か
  王女か、妖精か、
  立派な連隊の大隊長だったら
  もしも私が巨人の歩幅を持っていたら

Je mettrais du ciel en misère 
Toutes les larmes en rivière
Et fleurirais des sables où file même l´espoir
Je sèmerais des utopies, plier serait interdit
On ne détournerait plus les regards

  私は不幸のなかに大空をもちこみ
  すべての涙を川に流すだろう
  そして希望さえ流れ去る砂漠に花を咲かせるだろう
  私はユートピアの種を蒔くだろう
  屈することは許されない
  私たちはもう目をそむけないだろう

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Si j´avais des milles et des cents 注2
Le talent, la force ou les charmes
Des maîtres, des puissants
Si j´avais les clés de leurs âmes
Si je savais prendre les armes
Au feu d´une armée de titans 注3

  もしも私が莫大な財産や
  指導者たちや、有力者たちのような
  才能や、力やあるいは魅力を持っていたら
  もしも私が彼らの魂を開く鍵を持っていたら
  もしも私が巨人たちの軍隊の砲火に対し
  武器を取ることができたなら

J´allumerais des flammes
Dans les rêves éteints des enfants
Je mettrais des couleurs aux peines
J´inventerai des Édens
Aux pas de chance, aux pas d´étoile, aux moins que rien 注4

  子供たちの消えゆく夢のなかに
  炎を燃やすだろう
  苦しみに色づけするだろう
  楽園を創り出すだろう
  不運な人々のために、星に恵まれない人々のために、数に入れられない人々のために

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Mais je n´ai qu´un cœur en guenille
Et deux mains tendues de brindilles
Une voix que le vent chasse au matin
Mais si nos mains nues se rassemblent 注5
Nos millions de cœurs ensembles
Si nos voix s´unissaient
Quels hivers y résisteraient ?

  でも私は、ボロをまとった心と
  小枝から差し伸ばしたふたつの手と
  朝、風が吹き消してしまう声しか持っていない
  でももしも私たちの何も持たない手が集まり
  私たちの100万の心がいっしょになったら
  もしも私たちの声が合わさったら
  どんな厳しい寒さがそれに逆らえるというの?

Un monde frère, une terre âme sœur 注6
Nous bâtirons dans ces cendres
Peu à peu, miette à miette 注7
Goutte à goutte et cœur à cœur

  兄弟となる世界を、魂の姉妹となる地を
  私たちはこうした灰のなかに築くだろう
  少しずつ、ひとかけらずつ、
  ひとしずくずつそして少しずつ心を通じ合って

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Peu à peu, miette à miette
Goutte à goutte et cœur à cœur

  少しずつ、ひとかけらずつ、
  ひとしずくずつそして少しずつ心を通じ合って

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