愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

合唱伴奏の準備期到来

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一気に秋めいた陽気になりました。朝からシャキッと動きやすく嬉しいですね。

秋と言えば!学校では・・・合唱コンクールや、市の音楽会、学習発表会などの伴奏ピアニスト選考オーディションの時期が始まったようです。教室に通うレッスン生さんの中にも「夏の1曲はちょっと後に回して、休み明けにある合唱伴奏のオーディションの合格を目指して伴奏を頑張りたい!」と決めた生徒さんもいらっしゃいましたし、「まだオーディションは先だと思っていたら来週選考があるから弾けるようにしたいです」と意気込む生徒さん、また「オーディションに向けて1レッスン制でのレッスンを至急お願いします」と教室ホームページを通じてお電話をしてくださる方もいらっしゃる状況です。日々のピアノ練習での努力を学校のお友達にアピールできる合唱伴奏、「やりたい!」という思いで挑戦される生徒さんが沢山いらっしゃる事はとても嬉しいです。

ライバルでありお友達の前、そして先生の前で弾く事は日頃ない緊張感ですね。それを克服する最大の武器は、「練習と信じる心」です。練習無しでは、やっぱり戦いには望めません。そして、出来る!という自信がなくては気弱な音しか出てこないですよ。そして大切な事は「伴奏をただの伴奏だと思って弾かない事です。」

もうずっと以前、学生時代ですがイタリア人オペラ歌手のお二方と共演させていただく機会があり、演奏会でのピアノ伴奏を経験した時の事です。私は、まだまだ経験も浅くオペラの本場!イタリア人歌手との共演など当然初めての経験でした。イタリアから日本へ来日された翌日にリハーサルで初めてそのお二人と会った私は、完全に委縮してしまっていました。お二方ともテノール歌手で男性ソリストでしたので、なんと言っても体が大きい!彼らの後ろに立ったら、確実に見えない。というくらいの体格の良さと自信に満ちたオーラはすごかったです。

軽く挨拶を済ませて、萎縮したままリハーサル開始。曲はオペラの名曲やイタリア歌曲で愉快・豪快・力強さ満開!といった感じのものだったのですが、恐る恐る弾きだす私は前奏を弾き始めて数小節にして彼らに「違う違う。もっと楽しく!曲に乗って!」という助言を受けました。「そんなにカチコチの曲じゃないんだよ」という事です。私はその時、ミスタッチをしないことだけに集中して 音を弾く喜びも、音楽の流れやパワーを感じることをすっかり無視して弾いていたのです(汗)

未熟者すぎた私は、本当にその場の雰囲気だけでビビッてしまっていたわけですが、彼らは私がリラックスできるような雰囲気づくりや生きた音楽を歌で示してくれたようにうっすらと記憶しています。(緊張のあまり良く覚えていないです・・)そして、少しずつ調子を取り戻した私は、オーラでまばゆいお二方の声にのってその後のリハーサルをとても楽しく過ごしました。リハーサルが終わった後に、お二方から聞けた言葉は「ブラボー・ブラボー」嬉しかったです。とっても☆☆☆☆☆

演奏会も無事に終えて、お客様の前に共演させていただいた歌手の皆さんと手をつないでご挨拶している時の写真が今もレッスン室にかざってあります。今思うと、私の演奏に対する心構えを変えた貴重な瞬間の一つだったのではないかな。と感じます。伴奏って、ただ小さく地味に弾いていれば良いものではないんです。音楽をしていないと!!

指揮者は一音も発する訳ではないけれど、曲全体を完全に把握して壮大な演奏を作り出しますね。学校の合唱伴奏では、ピアニストがその役を担う!くらいの意気込みで演奏し、合唱が歌いやすい道筋を作ってほしいと思います。

話は戻りますが、先日特別に伴奏オーディション用のレッスンを受けに来られた生徒さんのレッスン最後に(お家での練習の助けになれば・・)と思い私の伴奏をワンコーラス聞いてもらった時、生徒さんのお母様が「とても伴奏とは思えない、まるで1曲の作品を聞いているような気持でした!」とびっくりされていました。学校の中ではピアノや楽器のおけいこをしている子達は、他の子達よりも音楽的センスを磨いている子達です。是非、音楽的な伴奏で自信を持って弾いて下さいね。黒い音符をただなぞるだけのような伴奏は少し寂しいですからね。

オーディションで選ばれるのは1人ですから、厳しい挑戦かもしれません。でも、勇気をもってピアノに向かうその行動は、必ず今後の頑張りにつながります。楽しむ気持ちで挑戦してみてくださいね。レッスンへの持ち込みはもちろんOKです♪

angeltone-piano.com