愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

1年間の挑戦~発達障がいのお子様レッスン~ Part 2

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前回の続きです。

体験レッスン前にお母様からは、お子様の様子についてこんな風にお気持ちと合わせてお知らせを頂いておりました。

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息子は発達障がいの特性で切り替えが苦手だったり興味があるものには何時間でも取り組めたりこだわりがあったりします。

ピアノを習った場合、レッスンの時間が終わってもまだやりたい!と泣いたり課題曲より自分がやりたい曲がいい!となったりする可能性があるかもしれない。と思っています。

息子にはレッスンの時間が決まっている事、全て自分の思い通りにはならないことを説明してはありますが、日によってはワガママとみられるような行動があるかもしれません。

ただ本人は本当に弾く事が好きで、今は小さな電子キーボードで譜面は読めませんが動画をみたりお友達に教えてもらい、いつも弾いているので親として好きなことは出来れば習わせてあげたいと思っています。

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お母様の心情(心配と願い)がぐっと詰まったメッセージでした。見知らぬ人との出会いには、誰しも自分や身内の弱点を見せないように、少しでも見栄えするように!と肩肘張って繕おうとしてしまうものですが、お母様はお子様の現状をマイナス部分も含めて冷静に理解し受け入れて共に歩んでいらっしゃるご様子が感じ取れて「すごいお母様がご連絡をくださった」と私も背筋が伸びる気持ちでした。

そして体験レッスン当日・・・

お母様と一緒にお越しくださった生徒さんは、初めての教室、そして私に緊張の面持ちで入って来てくれました。2台のグランドピアノを見てお母さんに笑顔を見せています♪エンジェルトーンの体験レッスンの進め方は、正直いつも違います。お子様の様子を見て、弾けそうだな。と思えるまではお話を先にする事もありますし、弾く気がみなぎっている子にはご挨拶を終えたら早速レッスンに入り、キリの良い所で保護者様とのお話をする。もしくは、全部が同時進行で始まる事もあります。

初めての場所で緊張しているのは、お子様だけでなく保護者の方も同じ。「どんな人だろ?大丈夫かな?」という心配が少しずつ安心に変わるように、いつも心掛けています。

 今回お越しくださった生徒さんは、普段それほど目にする事のないグランドピアノに早速さわって、弾いてみたそうにポンポンと音を鳴らしてくれたので、「○○君、何か弾ける曲ある?聴かせて聴かせて!」とピアノ遊びが先の体験レッスンの運びでした。その時弾いてくれた曲は「ビリーブ」。お友達に教えてもらったという弾き方で聴かせてくれました。「おぉ~!この曲良いよね。じゃぁ、今度は私、伴奏つけるから一緒に弾こう!」と言って早速2台ピアノで合奏♪今までメロディだけだった音に肉厚な伴奏が付くことで一気にドレスアップした自分の演奏に本当にうれしそうな表情をして笑ってくれた時、『あぁ、音楽ってすごいな』と心から思います。音楽の前では、みんなが同じでいられる。言葉がなくても音で繋がれる出会いに何度も助けられましたが、今回も音楽の魔法を感じました☆☆☆

お母様も含め3人で音の世界を楽しんだ後に、今後入会された場合に使っていこうと思う楽譜についてのお話をして、テキストも一緒に少しレッスンをしてみて、体験をおしまいにしました。

後日、お母様からは「息子はレッスンが楽しかったようで、レッスンをお願いしたいのですが大丈夫でしょうか?」と嬉しいご連絡をいただきました。

あれからもう1年が過ぎ、いまも生徒さんは頑張ってレッスンを続けてくださっています。春の教室コンサートにも、夏の1曲でのYouTubeデビューも経験されました。ビデオ撮影は、何度も何度も完璧を求めて撮り直し、普段ならなかなか続けにくい反復練習がいっぱい出来たのでお母様も驚かれていました。

お子様の特性故の心の急激な変化、弾けない時の悔しさからくる怒りの気持ち、はしゃぎたい気持ちからの乱暴なピアノの弾き方、音符の識別の難しさ、などレッスンでは気持ちの変化が他の生徒さんよりストレートに外に出してしまう所があるという事は言えるかもしれません。でも、そんな時は二人で納得できるまでお話をして新たな目標を立ててやっていければ良いと思っています。ずっと前のブログに書いたように、音楽の山へ登る登山道は、色々なコースがあって良いと思うので。「好き」の気持ちを育てる最適な登山道を一緒に登っていければ嬉しいです。

まだたった1年。編み物で言えばやっと1段編んだだけですが・・・私にとっては、生徒さんに色々と成長させてもらった1年でした。

1人ひとりの生徒さんを大切に。これからもレッスンで皆さんをお待ちしています☆

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1年間の挑戦~発達障がいのお子様レッスン~ Part 1

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秋ですね~。昨日子供を園に送りに行って少しお教室に入ったのですが、「り~んり~んり~ん」と懐かしい音が聞こえてきます。風鈴じゃないですよ。鈴虫です☆小学校の時は、同級生のお友達がお家で沢山飼育されていたのか?良く分かりませんが毎年鈴虫を分けて頂き玄関先に置いてある虫かごから美しい声を聞かせてくれていました。「見た目が怖いのが残念だなぁ。テントウムシっぽかったら良かったのに。」と思いながらも怖々餌のナスを与えていた事がぱっと思い出されました。あの頃と変わらない鈴虫の声。代々受け継がれているんですね♪(虫かごの鈴虫さんの姿も変わらず・・・でしたが懐かしく聞かせてもらいました)

 今回は少し長文になりそうです。2回に分けて記してみようと思います。

1年前の夏、教室に1通のメールが届きました。

「犬山在住の発達障がいをもつ2年生の男児ですが、そちらでレッスンを受けることは可能でしょうか? ネットで調べ先生を知りました。」

メールを読んで、しばらく考えました。正直、今までにそういったお子様の指導はしたことがありません。「少し多動気味です。」というお子様はいらっしゃいますが、はっきり発達障がいという言葉をあげてレッスンの問い合わせをしてくださったお母様は初めてでした。大切なお子様の為に教室を探されるお母様のお気持ちを思うと、「なんとかせねば!!」と思い、丁度渡欧数日前でしたので急いで関連しそうな本を購入して荷物に詰めました。そして、お母様には正直に、発達障がいのお子様のレッスンが未経験である事、至急知識を得る準備をする旨をお伝えした上で、そんな私でもよければ一度体験にいらして下さい。そしてお子様の得意な事、性格的特徴などあれば教えて欲しいとお返事しました。

 今も昔も変わることなく色々なタイプの人が存在していて、その中には障がいと共に成長をされている方がいらっしゃる事は誰もが知っている事ですが、そういう方々と時間を共にする機会は少ないと思いませんか?

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私に関して言えば、発達障がいのお子様と時を共に過ごした経験は・・・なんと小学校の頃だけです。当時は1学年4~5クラスあり、同じ学年の中に1人だけいた発達障がいの子の存在を私が知るのは、4年生で初めて同じクラスになった時でした。(随分遅いですよね・・・低学年の頃は学校から脱走をはかる事に精を費やす問題児でしたので(笑))

男の子だからK君だけど、みんなからはKちゃんと呼ばれていた彼。落ち着いていられなくて、いつも船をこぐように前後に足を動かして、不安そうで、コミュニケーションはお母さんか先生。という感じの子でした。何か困った事があると大きな声で「おかあさ~ん」と泣いていて、玉ねぎが大っ嫌いで、でも漢字は博士級にいっぱい知っていたKちゃんを、私は「なんて心がキレイな人なんだろう・・・」と思ってみていました。前年までは脱走犯の私でしたがさすがに小学校生活にも慣れてきた頃。馬鹿に明るい性格が好評を得たのか?学級委員に毎度選ばれるようになり、「Kちゃんをお願いね」と先生に頼まれて同じ班での学校生活が始まりました。

近くで過ごしてみると、本当にKちゃんは心の澄んだ人でとっても優しい子でした。落ち着いていられる時は一緒に笑っていたように思います。今でも心に焼き付いている思い出は、掃除の時間。私はいつもKちゃんと手をつないでバケツにお水を汲みに行っていました。ある日、私が何かの用で掃除の時間に遅れてしまうと廊下から大きな声で「稲垣さ~ん!!」と呼ぶ声が!!なんと!Kちゃんが、バケツを持って私を探していました。他の子が行こうとしてもバケツを持って立ち尽くすKちゃんに、大急ぎで駆け寄って「ごめんねKちゃん。遅れちゃったよ。じゃぁ行こうか。」と言ってその日も手をつないでバケツにお水を入れました。クラスメートがその様子に驚いてぽか~んとした顔で見ていた事まで覚えているほど印象的でした。

Kちゃんのようなデリケートできれいな心を持っている人が、ピアノをやりたいと思ってくれているなら是非一緒に楽しみたい!と思わせてくれるKちゃんとの思い出であり、私が今までの人生の中で時間を共有した唯一の発達障がいの子でした。Kちゃんありがとう・・・☆

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お問合せのお母様は、お子様の様子をお知らせくださり体験レッスンへの参加をご希望くださいました。体験までの限られた時間、飛行機の中や旅先でも持参した本を大急ぎで読み、自分の中でレッスン計画を組みながらどんな風にレッスンを進めていくべきか、デリケートな心に寄り添う為の準備をして帰国後に体験レッスンでお迎えすることになりました。

次回へ続く・・・

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想像が音へ変わる瞬間

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9月になりました。夏の間、体調不良からルーズになってしまった教室ブログでしたが、気持ち新たに更新を続けていきたいと思います!長いお休みからの新生活!頑張りましょう!!

さて、先週のレッスンの中で繰り広げられた一幕を今回のブログではお伝えしたいと意気込んでおります。ピアノを弾く上で、音楽を楽しむ上で忘れてはならない事、エンジェルトーンのレッスンの中心軸としているピアノを弾くときのお話です。

先週のレッスンでは、複数の生徒さんとその点についてお話をしました。改めてブログに記す良い機会かな。と思いました。

まず1人目の男の子。「スケーターズワルツ」を頑張って弾いています。秋ごろには学校のみんなの前で発表をする機会があるから!と夏から練習を始め、随分と曲にもなれて指が動くようになってきました。いつも、まず一通り演奏を聴いてからアドバイスを始める私。今回のレッスンでは、一通り弾き終わった所でこんな風に声をかけてみました。

「ずいぶん指も慣れて、速いパッセージも弾けるようになったね~。頑張った様子が感じられるよ~!ただね、その速いパッセージの所が、どうも練習曲っぽく聴こえちゃってさ、ここにはどんな景色が○○君の中に広がっているのかなぁ?って分かりずらかったんだよね。どう?ここのスケートの滑りを想像してみない?」

「あ~。。。ここは・・・ただ弾いているだけだったなぁ」と返事が返ってきた所で、一度私は解説付きピアノを始めます。

弾きながら♪「さぁ、軽快な滑りを見せております。ここで注目の3回転半のジャンプが待っています。緊張の一瞬!飛べるか?・・・飛んだ~!成功です!さらに難易度の高いステップで観客を魅了しております!見事なスピン!美しい!会場からは拍手と歓声が止みません!美しい滑りを今回も見せました~!フィニッシュ~!花束やプーさんのぬいぐるみ(笑)が投げ込まれます!!」

聞いている生徒さんも、お母様も突然私が実況中継をしながら弾くので、あっけにとられて笑っておられました。リエ先生の妄想大爆発です!!(笑)今回は男の子レッスンであった事もあり、羽生選手の完璧な滑りとプーさんの山が頭をよぎっていたのは、もうお分かりですね♪

でも、これを聴いてレッスン生さんのピアノは、練習曲風から軽やかなスケターズワルツへ大変化!!変わるんです。本当に。

ただ、この大変化がすぐに起こるわけではありません。1回目を弾いてもらった後、次に気持ち新たに弾いてもらうために、私は色々彼とお話をします。今回の場合、私の実況放送付き演奏も含めて10分くらいはお話に費やしています。『えっ!!貴重なレッスン時間の10分も!!』と思われるかもしれません。でも、私が生徒さんと同じ風景を共有するために必要な時間なのです。

私は、エンジェルトーンの皆さんが教室を卒業されて一人で好きなピアノに向き合った時、どんな楽譜を前にしても自分で楽譜の中を旅できる人になってもらうのが夢です。「○○さんのピアノを聞くとお話を聴いているよう」と誰かを喜ばせるピアノが弾けるようになってもらいたい。だから、ただ1曲の演奏について「ここは、こうして、ここはこう。」というお話で終わらせられません。

今弾いている1曲が全ての曲へ繋がっていく。そんな気持ちで皆さんとレッスンをしています。

スケーターズワルツを弾いてくれたこちらの生徒さんは、最後に1度弾いた後、「こういう風に弾くんだ!今だとここで何をしたい!っていうのが分かるよ。楽しい!」と言って次のレッスンへの意気込みを持って笑顔で帰宅されました。

嬉しいですね。皆さん、本当にピュアな生徒さんばかりです。小さなお子様も、大人のレッスン生さんも、回を増すごとにメロディを歌う力がどんどんついて、心地よく聴かせてもらえるレッスンがエンジェルトーンに増加中です!!

音楽は自由な世界です。いろんな批評にまどわされる前に、自分が思う世界をどーんと表現しましょう!説得力あるピアノの音が必ず生まれます♪♪♪

また、突如誰かのレッスンで実況中継付きピアノが始まるかもしれません!皆さん心の準備は良いですか~(笑)

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夏の1曲!ビデオ撮影始まりました!

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8月もあっという間に後半戦。夏休み終了に向けてのカウントダウンが始まりましたね。あんなに暑かった日々が数日の間で随分と涼しくなり、夜にはり~んり~んと虫の声が聞こえるようになってきました。少しずつ新しい季節の到来でしょうか。

さて、教室の夏休みも終わり皆さんここから数週間は夏の一曲のビデオ撮影にチャレンジするレッスンとなりそうです。レッスン生さんの中には、8月初めに仕上げてビデオ撮影を終わっている子もいますので、今後着々とアップされる教室の動画をチェックしてみてくださいね。

お母様方のお話や生徒さんの様子から、皆さんビデオ撮影にはドキドキ半分、嬉しさ半分の前向きな気持ちでチャレンジしてくださっているので嬉しいです。「みんなに見てもらうやつだから、失敗したビデオは絶対消してね。一番最高の演奏になるまでやる!」と言って何回も挑戦する子、「いつ動画が見られるようになるの?今日すぐ見れるようにしてね!!」と動画のアップをとっても楽しみにしている子、中にはビデオ撮影に挑戦したけれど満足に弾ききれず「次のレッスンでもう1回挑戦する」と仕上げの練習をお家の宿題にする子など、本当に様々です。

頑張った記録がこんなに身近に残しておけるなんて、本当に便利になりましたね。教室のビデオも沢山になりました。後ろ姿でも、もちろん誰だか分かるので「あぁこんなに大きくなったんだなぁ。」と生徒さんの成長には驚くばかりですが、ビデオを見ながら「1年前はこれくらいしか弾けなかったのに、今はいっぱい指が動くんだ!」という自分の成長を実感して、ピアノへ向かう原動力としていただければ嬉しいです。

このビデオ撮影、私にとっては生徒さんとの大切な思い出です。教室を巣立っていく生徒さんとは、いつも「最後の1曲」を決めて一緒に練習をします。そして最終レッスンの日に素敵に弾ききった様子をビデオに撮り、グランドピアノと一緒の写真をとってレッスンの思い出としてお母様にお送りしています。

エンジェルトーンの皆さんは、頑張り屋さんが沢山なので教室から巣立っていく生徒さんは数少ないですが、生活の変化に伴い、教室を離れる時はいずれやってきます。そうして巣立っていく生徒さんの心に、ピアノレッスンの時間が良い思い出として残っていて欲しい。といつも願っています。

芸術の世界は自由な空間です。ピアノの音が心をはずませる音として皆さんの中に染み入っていきますように☆☆☆そして、ピアノはいつも待っていてくれる事、リエ先生もずっと応援している事も忘れないでくださいね。

 この夏は、プラハに滞在していた当時にレッスンをみていた日本人の生徒さんのお母様からとても久しぶりにメールをいただきました。私がまだプラハ在住だと思われて、夏休みにご家族でヨーロッパ旅行に出かけるのでプラハで是非お会いしましょう♪というものでした。私がピアノの手ほどきをしたお嬢様は当時幼稚園年少さんくらいでしたが、今は小学5年生で今もピアノ大好きで続けていらっしゃるそうです。「先生に聞いてもらいたい、と曲も用意しています♪」とメールにありとっても嬉しかったです。

今は愛知にいる事をお伝えして、近いうちにきっとお会いしましょう!とお返事しました。小さな女の子だった生徒さんが、今も覚えていてくれるという事に感激です。そして彼女の成長を見て、聴ける日が今から楽しみです☆

日本からの赴任でチェコに滞在しているご家族のお子様は沢山いらっしゃり、私も沢山レッスンをさせていただきました。皆さん2~3年の赴任でご帰国されるのでいつも生徒さんとはお別れが来るのですが、その後もメッセージカードやメールなどで連絡をくださる生徒さんやお母さまが多く、私が教えていた頃は小学1年生→現在立派に成人。という子や高校生になって早速1年留学します!という連絡をいただいたり、男の子3人兄弟の立派な成長ぶりをお写真でお伝えくださるお母様。犬山が大豪雨でニュースに出たりすると「大丈夫ですか?」とご連絡くださるお母様もいらっしゃり、プラハでのご縁が今でも日本中に繋がっている事を幸せに感じます。

歴代レッスン生の皆さんに支えられ、今のエンジェルトーンがあり現在のレッスン生さんのおかげで私のレッスンは常に改良を重ねられます。居心地のよいレッスン空間の中で長く続けられるピアノをこれからも皆さんと奏でていきたいです☆彡

今回は久しぶりにプラハの街並みの絵にしました。プラハの写真を初めてみた時に「ここに行かないといけない!!」と心を射抜かれた時が懐かしいです。

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夏休みレッスン 無事復活です!

 

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先週は、突然の体調不良で結局、月曜から木曜までお休みをいただきました。レッスン生の皆さんにはご迷惑、ご心配をおかけしてごめんなさい。。私、夏風邪にかかっていました。レッスン室のエアコンが私の座る位置の正面にあるので、それが原因かな?と思います。とはいえ、この夏の猛暑ではエアコンなしではいられない!!エアコンの風直撃には夏も冬も要注意ですね。「夏休みも張り切ってピアノ弾こうね~!」とみんなに夏のささやかなプレゼントを渡し終えた翌日から風邪に倒れる、というコント並みのタイミングに苦笑いですが(汗)元気に復帰しましたので、今度こそ張り切って弾いていきましょう!

のどの痛みからなんとか回復して金曜日からレッスンを再開したのですが、そんな中で、レッスン生さんの優しさ、デリケートな心模様を再認識する場面に出会いました。今回はそんな様子を少しお知らせしてみたいな。と思いました。

通常通り始まった金曜日のピアノレッスン。ただ1ついつもと違うのはリエ先生のかすれた鼻声しかも普段よりかなり低音(涙)。「先生、声大丈夫?」と心配してくれる生徒さんに「うん。大丈夫だよ。いつもみたいに元気に歌えないけど体は元気だからね」と話してレッスンを進めるのですが、段々と元気がなくなってくる生徒さんが何人かいたのです。「あれれ?どうしたの?」と尋ねると、「・・・・・先生の声が大変そうで心配になっちゃう」とポツンと答えてくれました。

なんて優しいんでしょう!!そして、生徒さんにこんな風に心配してもらえる私はなんて幸せ者なのでしょう!!嬉しかったです。先生の声、聞きづらいなぁ~という感情よりも心配の気持ちが勝るという心の優しさ。そして、生徒さんのデリケートな心の動きを見た瞬間でした。

ピアノレッスンは、1対1で講師と生徒さんが過ごす時間。40分のレッスン時間の中ではピアノの音だけでなく、沢山の言葉、表情、笑いが飛び交っていて、その全てが新しい演奏を生み出していきます。生徒さんにとって、私の声は「よし、弾いてみよう!」と思うきっかけを作る1つの要素なのですね。その大切な演奏のきっかけが、かすれ声ではやっぱりダメなんです~。おいしいイチゴのショートケーキを食べようと思ったらイチゴじゃなくってミニトマトだった!!的なショック度かもしれません!これにはリエ先生大反省。ポジティブな元気声でみんなの演奏を後押し出来るように、今後はもっと喉の状態に注意していきたいと思います。

レッスンは、私にとって元気の源。レッスンで皆さんと一緒に弾いていると元気になります。「ここが難しかったけどママといっぱい練習したよ」と言って聞かせてくれる子や「先生に教えてもらったやり方で弾けるようになったよ」「レッスンに来るのが楽しみになったし、お家の練習も出来るようになったよ」と嬉しい報告が聞けたり「オーディションに挑戦してみる」と言って新しい楽譜を持ってきてくれる生徒さん、「学校のみんなの前で発表したいからこの曲を頑張りたい」とステージを目指す生徒さん。「あ~、こんな素敵な音楽だったんですね~」と新たな発見をされる大人の生徒さん。通ってくださる全ての皆さんが私に幸せをいっぱい運んできてくださいます。

そんな素晴らしいエンジェルトーンの皆さんが、いつも心待ちしてくださるレッスンであるように、今日もにっこりリエ先生張り切ります!!「さぁ、楽しい音楽の時間ですよ~♪」

 

写真は「トマトのショートケーキ!!」本当にあるとは思わずびっくり!!トマトたっぷりです~♪(ちょっと乗せすぎ?)

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レッスンスケジュール変更のお詫び

猛暑が続いていますね。情けない事にリエ先生、日曜の夕方からバタバタと体調が崩れ、月、火、水と連続してレッスンをお休みとさせていただいております。(涙)

弱点のノドから始まり咳もおさまらず、水曜からレッスン再開を計画していましたが声と体力が続かないので断念しました。

レッスン該当の皆様には、ご迷惑おかけして申し訳ありません。早く復帰出来るように心掛けます。お母様方からの優しいお言葉ありがとうございます。

むくむく湧き上がるイメージ力

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毎日暑い!!夏ってこんなに暑かったっけ?と夏好きな私もうろたえる暑さです~。こんなに暑いと外出も覚悟を決めてでないと出来ませんね。夏休み目前にしてこの暑さ、学校までの行き帰りだけでもお子様達の体力は限界。それでも元気にレッスン室に来てくれるみんなの顔はニコニコしていて嬉しい毎日です。

今日はレッスン室のピアノの調律が入っています。午前中にお願いしているので、午後からのレッスンはリフレッシュしたきれいな音が響きますよ♪ レッスンをしているとお母様方から「調律をずっとしていないんです」というお話を聞いたりすることがあるのですが、調律はピアノ上達、音感定着の為にも大切です。定期的にしてくださいね。そして、何よりも大切なピアノがいつまでも良い状態でいる為に!調律は大切ですからね。我が家にも3台のピアノをメンテナンスしてくださる調律師さんが数カ月おきに来て下さり、私の要望に合わせて音の整備をしてくださいます。

この調律の要望、私が中学・高校在学中あたりから出るようになり、当時の調律師さんには色々とピアノに手をかけてもらいました。たとえば・・・「指の力を強く、よいタッチになるように鍵盤を少し重くしてください。」とか「音のヘルツを変えてください」「音色に輝きが出るように」・・・などなど調律師さんだから分かる専門分野に首を突っ込ませて頂いて「里枝ちゃんが望んでいる事はこういう事かな?」なんて共に試行錯誤して音を作っていただいたりしていました。

その後、渡欧もあり調律師さんは色々と変わって今に至りますが、留学中に1カ月ほど里帰りしてまた渡欧したあとにメンテナンスに来て下さった調律師さんは「わぁ!1カ月でこんなに弾き込んだんですね~。全然状態違います」と仰ったそうです。調律師さんのピアノを見る目、聞く耳は特別ですね。すごいです。(実際リサイタルがあったので、その1カ月物凄くよく弾き込みました)

さて、今日のお題はイメージ力!話が始まる前から随分脱線してしまいましたが(汗)戻りましょう!私はいつも演奏に映像がついてくるような演奏をしよう!と生徒さんに言い続けています。メロディから湧き出るイメージの泉はお子様達だけに限らず大人のレッスン生さんの想像力もむくむくと膨らませます。ただ黒丸(音符)を弾いているピアノではなく、黒丸の向こうに広がる秘密の扉を一人ひとりが開ける事に音楽の楽しみはあると思います。

先日のレッスンで、小学校1年生の生徒さんが「おともだち」という曲を弾いてくれました。とってもイキイキ弾けたので「わぁ、楽しいね!いったいどんなお友達と何をしているところなの?」と聞いてみると「○○ちゃんと○○君と○○ちゃんとシーソー!!」と本当に即答で返ってきました。確かにシーソーの動きを思わせるメロディがあります!そして大好きなお友達の名前。演奏をする小さな女の子の頭の中にはしっかりと音楽と映像がリンクしています!「すごいね!!ぴったりだね!本当にシーソーしている様子が先生にも浮かぶよ♪」と二人で盛り上がりました☆☆☆

「いつもその様子を想像して弾いているの?」と聞くと「違うよ、今先生に聞かれてパッと思いついた」との答えが。常に、その映像を頭に描きながら演奏出来る事も素晴らしい事ですが、突然聞かれてすぐに思いつくほどに曲に向き合っている姿にも感動です。音楽の種が芽を出してむくむく育っているなぁ。と本当にうれしいレッスンでした。

弾けるようになるまでには、色々と難関もあります。でも、その中に一コマずつでも音にあう映像を感じられるようなレッスンを進めていきたいなぁ。と思います。子供の頃に弾いた曲は大人になって覚えていないかもしれない。でも、「あんな場面を思いながら弾いた曲があったな」と覚えていてもらえると嬉しいです。

みんな夏の1曲に取り組み初め、お気に入りのメロディで暑さに負けない響きを作っていきましょう♪ちなみに。一足先にリエ先生も夏の1曲で実写版「美女と野獣」のエンディング曲セリーヌディオンの「時は永遠に」をYouTubeにアップしてみました。気を付けた事は、セリーヌの歌、息づかいを出来る限り演奏に組み込んだところです。とにかく大好きな曲なので、練習時間なしで雑ですが楽しみました~♪ 朝の解放感の中で弾いていたのでレッスン室の扉まで空いています(笑)

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