最近は、体験レッスンの申し込みが多くなり毎週新しいお子様、お母様との時間を持たせていただき嬉しく思っています。
体験レッスンは、初めての場所・講師との対面でお子様にとっては一大事。特にこれからピアノを習い始めるという場合にはなおさらです。体験レッスンの様子を見学されるお母様がご自分のお子様をみて「レッスンの態度はこんなでいいのかしら?」と思われることも多いと思いますので一般的なお子様の体験レッスンでの様子を少し紹介してみようと思います。
3歳・・・年少組のお子様は、保護者の方に見守っていただくことで恥ずかしい気持ちを乗り越え体験レッスンにのぞまれます。ピアノへの興味と不安とが入り交じり、講師の問いにすぐ答えられなかったり、鍵盤遊びにすぐ取り組めないこともあります。知っているメロディーがきっかけで歌い始めたりできる子もいらっしゃるでしょう。
4歳~5歳・・・年中組、年長組のお子様は幼稚園、保育園などでの生活に慣れているせいか体験レッスンに元気いっぱいでいらっしゃる傾向があります。大きなピアノが嬉しくて鍵盤をたたいて大きな音を出してみたり、椅子に座っていられず動き出したり、講師の話をゆっくり落ち着いて聞くというよりは、自分の弾きたい!の気持ちを全面に出してお話をはじめます。
6歳以上・・・小学校に入ると、毎日の授業の甲斐あってか、椅子に座り、弾けるコツをつかみたい!と意欲的に講師の話を聞いて鍵盤遊びや、リズム遊びなどにも落ち着いて取り組める傾向にあります。その反面、初対面との講師への恥ずかしさもあり、自ら話をするより講師の話をじっと聞いている様子がうかがえます。
こういった子供の年齢による行動は、男の子・女の子によっも違ってきますし、講師との第一印象からくるお子様の心の様子でも大きく変化するので一概には言えませんが参考になさってください。
体験レッスンの際にまずチェックしていただきたいのは、
●お子様が講師との時間を楽しめているか
●講師がお子様の個性、様子にあわせてレッスンしているか(決めた事しかやれない講師でないか。)
●講師の言葉の豊富さ。(色々な例を出してお子様に伝わりやすいお話が出来るか。)
●講師が演奏をしてお手本を聴かせてくれるか
といった点です。
「体験レッスンで何も弾けなかったから無理・・・」
「先生の話が聞けないからダメ・・・」
という風に心配なさるお母様方もいらっしゃると思いますが、お子様は大きなピアノにふれるだけでその日の体験に大満足していらっしゃるかもしれません。
レッスンを終えて「どうだった?やってみたい?」と尋ねた際のお子様の答えを聞いてご家族でレッスンを始めるかどうか考えてみてはどうでしょうか。
体験レッスンでバタバタとレッスン姿勢ではなかったお子様も、回を重ねるとともにピアノレッスンでの過ごし方を理解して講師とのおけいこを楽しめるようになるものです。
心配はいりません。大切なことは「やってみたい」の気持ちです。