愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

夏の自由研究♪今年のRie先生は・・・

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お盆休み、皆さんご家族で楽しく過ごしていらっしゃいますか?楽しい気持ち、嬉しい気持ち、もちろん悲しみなどもですが心の動きは演奏する音に深みを与えるとっても大切な要素です。沢山素敵な夏の思い出を作ってくださいね♪

私は、先日久しぶりに1日レッスン無しの休日があり子供たちとのんびりプールに入って遊びました♪中学時代水泳部で真っ黒になって泳いでいた頃から随分と時が経ちプールでのびのび泳ぐ事もず~っと無いままですが、小さなプールでも水着で入ると随分テンションが上がってみんなで大はしゃぎでした。

そして、夏と言えば自由研究!というわけで私もこの夏二つのテーマを掲げて取り組んでいることがありますよ♪1つ目は「入園前のちびっこを対象にしたリズムと歌のプレピアノレッスン」2つ目は「新しく導入を考えているテキスト全12巻の構造予習」2つ目にはなかなか取り掛かれていませんが(汗)一つ目のちびっ子向けレッスンに関しては我が家にまさにちびっ子がいるので実践に取り組んでいます。もともと、プラハ滞在のころから子供たちにはピアノの音に合わせて踊って歌ってゲームをしたりとやっていた事もあり、リズム感や音感などは随分と発達しています。音楽を率直にとらえる能力を身につけられるとピアノだけでなくダンスや歌、絶対音感などもかなり鍛えられますし、心のバランスもとりやすいのではないでしょうか。

リトミックの要素を取り入れつつ、クラシック名曲にふれ、さらに音から音符、鍵盤まで繋がるタイプのレッスンスタイルを見つけたいと春から策案していたので、ご挨拶のお歌、お返事のお歌、鍵盤遊びのお歌などを作曲して子供たちと一緒に歌いながらレッスンに導入してみたところ、ノリノリで音遊びが出来ています。小さいお子様のプレピアノコースは早くても来春以降になりますが、お子様とパパママが一緒に音楽の扉を開けるきっかけ作りが出来るといいなぁ・・・と思い夏の自由研究頑張っています!

2つ目のテキスト研究については、もう少し勉強してからご報告することにします~♪

素敵な夏をお過ごしください

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曲の骨格を見つけて演奏しましょう

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夏真っ盛り。暑いですね。去年も夏を過ごしたはずなのに今年の夏はとても体にこたえ、夜子供を寝かせようと横になると一緒になって寝てしまう私。なかなかブログを書くに至らず書きたいブログテーマのメモ書きだけが手帳にどんどん書き留められていく日々です。プラハの夏は暑いといっても全く種類の違う暑さですし、これほどの気温も湿度も無いので、私の体はすっかりプラハの快適な夏に甘やかされていたようです(笑)

7月から参加させて頂いているオペラ伴奏ピアニストとしてのお仕事も来年2月の本番に向け、練習が続いています。貧しい村百姓の悲劇をテーマにした新作オペラで夏の間に歌えるようにして秋からは舞台演出を含めた練習が控えているとあり、ご指導の先生方も参加される合唱団の皆さんにもとても熱が入っています。

私も舞台稽古用にどこからでも弾けれるようにとの指示が出ているため、1時間少しあるオペラ全曲をソリストパート、合唱パート含め頭に入れられるようにと頑張っています!ただ、少し現代的な響きや全体的に暗い曲揃いの為か?我が家の子供がこの曲を嫌い子供たちが起きている間は練習出来ないという思いがけない壁にぶつかっているんですよ(汗)教室のレッスン生の中にペットのワンちゃんがピアノの音嫌いで、犬の散歩中に練習している。とお話してくれた子がいましたが、その子の大変さが少しわかったような気がしました♪

さて、そんなオペラ伴奏なのですがオペラの伴奏譜は本来オーケストラで演奏する物をピアノ用に編曲してあるため、手の届かない音域が平気で書いてあります。「これを弾くには手が3本いるなぁ・・・」と思いながらも、無意識に「全部の音を弾かなくては!」という気持ちが働きしばらく苦しんでいました。そんな気持ちで何かヒントはないかと探していたらオペラ伴奏に関する論文を見つけて気持ちがとても軽くなりました。そこには、「オペラのピアノで大切な事は楽譜をそのまま弾く事ではなく、歌い手が歌いやすいように曲の骨格となる部分を強調してピアニスト自らがアレンジしていくこと」といった内容が細かく書かれていました。

レッスンでは、生徒さんが弾きやすく演奏できるように「曲の骨組みをしっかり演奏できれば、音を多少省いても大丈夫!」とやっているのに、自分の事となると、すっかり見えなくなっていたんだ~!と笑ってしまいました。

特に伴奏は、歌い手ファーストでないといけませんからピアノ譜にかじりついているのではなくて、歌い手のプラスとなるピアノになるよう新しい気持ちで楽譜と向き合い練習しよう♪と思ったのでした。う~ん。。。もっと人生経験を積んでどんな時でも冷静に物事を見られる余裕を身につけたいものです。

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勇気をくれる私の愛読書

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蒸し暑い夏日が続いていますね。レッスン生の皆さんの中には夏休みに入り「宿題が沢山で大変!」と小学生ならではの悩みを聞かせてくれる子もいます。そんな中でも一番困る宿題は読書感想文のようです。これ、私もとっても苦手でした。本を読む事は大好きで沢山の本を読むのですが感想を文章にして書く事は普通の作文より難しいですね。レッスン生の皆さんと話しているとそんな子供時代の気持ちがよみがえってきてとても楽しいです♪というわけで、今回は私の愛読書について書いてみます。

しばらく日本を離れていたので日本語の本を読む事もかなり減ってしまったこの10数年ですが、一冊だけ私がずっと(今も)カバンに入れてお守りのように持ち歩く愛読書があります。それは「ベートーヴェンの生涯」ロマン・ロラン著の文庫です。私がベートーヴェンを大好きなことはブログでも度々書いていますが、それは単に彼の音楽が好きというだけではなくて、生きる姿勢、考えがとても素敵だからです。

学校の音楽室にあるベートーヴェンの気難しそうで鋭い眼の肖像は きっと皆さんの記憶にかなり色濃く残っていると思います。あの肖像のおかげで「ベートーヴェンはダダダダーンの運命を作ったいつも怒っている人」というイメージがついてしまっている気がするのですが、思い返してみると、あれほどインパクトある表情の肖像画は他にはあまりいないと思いませんか?バッハもモーツァルトシューベルトショパンも、みんな穏やかによそ行き顔でモデルになっていますよね。でも、ベートーヴェン肖像画の中からも溢れ出るほどに苦悩を胸に抱えながらも必死で生きた人だったのだと思います。でも、その苦悩があったからこそ 優しさや愛情がとても深かった人なのです。

本の中には、ベートーヴェンの生涯、手紙、遺書、思想断片、手書きの楽譜や文字が掲載されており、彼の壮絶な人生、苦しみとの葛藤、愛する人への気持ち、死を前にした時など薄い一冊ですがとても凝縮されたベートーヴェンの本質が描かれています。興味の沸いた方は一度読んでみてくださいね。

ピアノを通して何百年も前に生きた人と繋がりあえる事は1つの奇跡だと思います。楽譜に残されたメッセージや作曲家の背景を一緒に読み取り奏する事で生まれる独自の音楽を皆さんには体験してもらいたいです。

本の中にはこんな一節があります「ベートーヴェンはピアニストとしては正確ではなく、指の使い方もときどき誤っており、音質がぞんざいであった。しかし彼が弾くのを聴いていると演奏家の事なぞ誰も考えはしなかった。人は、ベートーヴェンの両手がとにかくそのやり方で最善に表現しようと努めたところの思想によってまったく心を奪われてしまうのだった。」

テクニックや音色はもちろん大切だけれど、それよりもハートが一番大切なんですね♪

ベートーヴェン先生に感謝をし今日も愛読書をカバンに潜めて頑張ります!

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恩師とのつながり

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梅雨も明け、夏の暑さも本番!レッスン室からもセミの声が大音量で聞こえてきます。チェコではセミの声を聞く事はなかったので、帰国して2度目のセミの大合唱に朝からビックリです。皆さん、夏バテや夏風邪には気を付けてくださいね。

先日、プラハの恩師にピアノ指導の中で使う教材についてアドバイスを頂きたく連絡をしました。師とはプラハ音楽院の入試で初めて出会い、その際受けたレッスンで素敵なお人柄と音楽の方向性に惹かれ、合格が決定してすぐ直接指導をお願いした尊敬、理想とする教授・ピアニストです。

教室を始めて1年を過ぎ、少しずつレッスン生の皆さんにも力がついてきたので、日本のピアノ教室でよく使われている教材ではない方向性からの曲集や教材を使って、新鮮な響きや音楽にふれられるような物を探している旨を伝えると、とても沢山の曲集や作曲家についてアドバイスをいただきました。そして、驚いたことに師が音楽院での講義の為に執筆されたピアノ教授法の原稿を送っていただき指導についての全般を勉強できる素晴らしいきっかけを手に入れる事ができました。

教授から教えて頂いたこと、感じ取ったことは今の私のレッスンの基礎になっています。テクニックだけで音楽性がついてこない演奏ではなく、イキイキとのびのびとした個性が溢れる演奏が出来る皆さんへと導いていければ、音楽の世界はどんどん広がっていくと思います。

いずれ、教室の生徒さんを連れてプラハの教授のもとへ紹介出来るような日が来るといいなぁ・・・と夢を描きながら今週も元気にレッスンを進めていこうと思います♪

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信じて演奏すること

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先日、朝のテレビを見ていた時に歌手の小田和正さんがインタビューで出演されていました。そこでお話された言葉が印象的でした。

「ステージの1時間前なのに全然声が出ない時があるんですよ。他にも、リハーサルの時にはどうしても上手く歌えない部分があったりする。それでも、実際コンサートステージに上がると声が出て歌えるんです。その秘密は、信じる事。絶対に歌える!っていう思いが歌に繋がる。」といった内容でした。数々のヒット曲を送り出してきた偉大な歌手にもやっぱりプレッシャーがあり、その恐怖に打ち勝つ方法は信じる事なんだなぁと思いつつ、飾らずにお話される小田さんの笑顔が素敵だな・・・と見入っていました。

クラシックの演奏会では、ステージに上がりピアノの前に座ると聴衆は見事なまでに静まります。この静けさがあるからこそ、集中して演奏に取り組めるのですが、ちょっと集中の糸が切れた瞬間から心や頭の中を徐々に占領してくるのが「えっと・・・次は何の音だっけ?」とか「間違えたらどうしよう?」という弱気な自分の声です。この弱気の渦に巻き込まれると、大抵ミスタッチが始まり、最悪どこかで止まってしまう・・・という結果に終わります。

誰だって失敗は怖いし、1回限りのステージでの演奏へのプレッシャーはあるのです。有名な演奏家であっても同じ。あるピアニストは本番へのプレッシャーから逃れるためにお酒に頼るようになりそれが次第に度を超えて、ピアニスト人生を終えなくてはいけなくなった人もいます。未熟な私もステージでの演奏には最高の集中で臨みます。だから、今ピアノを習っているレッスン生の皆さんがステージでガチガチに緊張してしまうのは至ってふつうの事なんですよね。

ただ、大切な事は「ステージに向けて練習してきた自分と時間を信じる」という事。苦手な部分もあるけれど、それでもステージに向けて毎日コツコツと練習を積み重ねた時間は本物です。ステージに出る前、出ている間、「弾けないかも」なんて絶対に思わないで「弾ける弾ける弾ける」とにっこり自分に言い聞かせて演奏を楽しんでください。

奏者が演奏を楽しんでこそ、聴衆にその喜びが伝わりますからね。教室のレッスンでは、まず曲を楽しんで弾く事、そしてプレッシャーに負けない強い精神面が備われば・・・との思いから、生徒さんに色々な自分の体験談もお話しています。そんな中で弱気な心を跳ね返すような力をつける要素を皆さんが見つけてくださるとうれしいです。

 

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クラシック?ポピュラー?教室での位置づけ

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今日は、ピアノ教室でレッスンするジャンルについて少し書いてみようと思いました。というのも、教室に通ってくださっているレッスン生の保護者様の中には「ピアノ教室でクラシック音楽でないものを弾くなんて先生に失礼だわ・・・」と心配されている優しい親御様もいらっしゃるからです。

大抵のピアノ教室で講師をされていらっしゃる方はどこかの音楽大学出身でクラシック音楽を専門に勉強されていた先生がほとんどだと思いますし、私も同じくです。ただ、それだからと言って私はクラシックだけにとらわれたり、必要以上に練習曲や格楽派の音楽を弾かなくてはならない!という呪縛にかける必要はないと思っています。

音楽の道に進みたい!という強い意志をもってピアノに励む子には大いにクラシック音楽の豊かな世界を楽しめるようサポートしていきますが、ピアノの基礎をある程度身に着けて色々な曲が弾けるようになった時に、「趣味でピアノを続けたい」という方向を選んだレッスン生の方には、弾いてみたいな♪と思う曲を一緒に練習して演奏する喜びを感じる方がレッスン生の方にとっても充実した意味のある時間になると考えます。

だから、クラシックでもポピュラー曲でも楽しめるものを選んで遠慮なくレッスンに持ってきてもらえると嬉しいです。私はいつも夜寝る前に、レッスン生それぞれの次の課題曲を考えるのですが、「あの子はこんなタイプの曲が好きかな?」とか「これだったらお友達の前でもカッコよく弾きたくなるかな?」なんて一人ひとりを思い浮かべながら候補曲を何曲も考えるのは楽しい時間です。

二つのジャンルを行き来しながら、視野の広いおだやかな音楽の世界を心に宿して欲しいなぁと思います。その為に、私も適度にテレビや映画を見て若者アンテナをピーンと立てておかなくてはいけませんね!教室には、様々なジャンルを好きな生徒さんが集まっているので「こんな曲弾きたいんです!」や「この曲、簡単バージョンで楽譜に書いてください」なんていうリクエストに応えながら今まで聞いたことも見たこともないような音楽にも出会う事が出来ました。希望を伝えてくれる事が嬉しいですし、楽譜を楽しみにしている生徒さんの様子が見られるのは講師として本当に幸せなことです。

常に新鮮さを感じられる音楽の世界。皆さんと一緒に広げていきたいですね♪

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無事に帰国し、心新たにレッスン開始です

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久しぶりのブログになってしまいました。2週間のドイツーベルリン旅行を終えて元気に日本での生活に戻り、レッスン生の皆さんとの毎日が始まりました。

実は、ドイツは私の外国訪問第1か国目なのです。大学時代に担当していた合唱団とともにドイツ、ルクセンブルグを演奏旅行しました。その頃から尊敬してやまなかったベートーヴェンの生家を訪れる事が出来た事と、今でも友人として交流をもっているルクセンブルグ人のお友達が出来た事、そして小さい頃からの憧れであったヨーロッパに来られた喜びは今でも忘れられないです。その後、プラハ在留中に何度かドイツへは演奏旅行で出かけていましたが、今回のようにプライベートでドイツへ赴いたのは初めてだったので、ゆっくりと人の生活の流れにのってドイツを満喫できた2週間はとても貴重な日々でした。

ヨーロッパというと、皆さん何を思い浮かべられるでしょうか?もちろんクラシック音楽の拠点であり、オペラ座や豪華絢爛なコンサートホール、眩いばかりの王宮など見どころは満載なのですが、私はヨーロッパの教会が大好きなのです。今回、滞在先からすぐ近くに立派な教会があり、毎日朝や夕方に教会の鐘が街全体に鳴り響きだすと思わずベランダにでて鳴り終わるまで聞き入っていました。あの響きを聞くと、「あぁ。本当にここ(ヨーロッパ)へ来たんだなぁ・・・」と思うのです。

思い返してみると、私の武者修行第1弾で訪れたオーストリアウィーンでの滞在先からも教会の鐘が朝聞こえていました。プラハ時代は、残念ながら教会の近くには滞在していなかったのですが、音楽院が終わって時間が少し空いていると一人で教会へ行って静かに椅子に座っているのも私の日課でした。長い歴史の中で様々な人の支えになっていた、そして今も人々の心を支える教会の存在は私にも安らぎを与えてくれています。

ヨーロッパの空気を体全部に詰め込んで帰国したら・・・日本はビックリする蒸し暑さ!夏はクーラー無しではレッスンできませんね。早速レッスンにいらして下さった大人ピアノのレッスンでは、まさにヨーロッパの情景が目に浮かぶような曲を弾いていらしたので、早速曲のイメージ作りにとヨーロッパの光景を話してロマンチックな風景が漂うレッスンになりました。

14年ぶりくらいに話したドイツ語も、滞在数日たつと記憶がよみがえり言葉が出てきました。ウィーンで覚えたドイツ語なのでついでにウィーンとの違いも感じられて何をとっても刺激いっぱい幸せいっぱいの時間でした。パワーを注入したので、レッスンではまた新鮮な音のイメージを皆さんにお伝えできれば・・と思っています♪

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