愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

苦手をなくすピアノの練習♪~返し縫作戦編~

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今週末あたりから、運動会シーズンですね。教室でも、レッスン後に「リレーで走るのが楽しみ!」「組み立て体操が大変だから嫌だ~」「私走るの速いんだよ!」とそれぞれに心待ちにしている様子が感じられます。毎日の練習の成果を外でおもいきり発揮してほしいですね。

私はと言うと、季節の変わり目恒例 のどの調子が悪い時期へと突入しております。レッスンでは、お話したり、歌ったりとノンストップで声を出しているような感じなので(ピアノレッスンなのに(汗))要注意。去年のようなガラガラ声にならないように、早めの対策で頑張ります。

さて、夏にはレッスン生のみなさんそれぞれが1曲を決めて演奏を作り上げましたが、どんな曲を弾いていても、必ずぶつかるのが「どうしても苦手な場所」です。上手く弾けるようになってからも、なんとなく不安な気持ちでその苦手場所に差し掛かり演奏を続けるという事もあるのではないでしょうか?

今日は、そんな苦手場所を無くす練習作戦をネーミング付きでご紹介です!名付けて、返し縫作戦!(笑)

レッスンの中で、生徒さんはまず練習してきた曲を弾いて聞かせてくれます。演奏のあとに「いつも苦手だな~と思う場所ってあるの?」と尋ねると、大体の生徒さんは苦手な個所を知っていてすぐに教えてくれます。他の所はスラスラ弾けるのに、その場所にくるとテンポが遅くなってしまったり、止まってしまったり、ミスタッチをしたり・・・と演奏している本人自身が残念に思っている事の証拠ですので、「苦手場所」をサッと指させる生徒さんには内心ほっとします。

「そうだよね。そこは難しい!!でも、苦手な場所を知っていてよかったよ~!退治できるもんね」と話しながら、返し縫作戦の出番です。苦手個所をまず分解するように、右手、左手の指使いの確認をして復習、その後に苦手な小節の後ろ側の拍(4分の4拍子の曲なら3~4拍目)から弾けるようにしていきます。言葉で説明するのは難しいですが、まず数拍分をきれいに弾けるように、次にその拍を含む1小節を弾けるように、さらに1小節プラス前の数拍を弾き、今度は2小節を続けて弾けるように・・・と言う具合です。一番初めに弾き始めた苦手個所の数拍は最終段階の2小節が弾けるようになるまで常に練習の中に組み込まれているわけです。課題は2拍→1小節→1小節半→2小節と変わるので、生徒さんがチャレンジ精神で繰り返し弾き続けるうちに苦手箇所はすごい回数練習することになり、家庭科の先生もびっくりな程の強固な「返し縫作戦」の練習が完成します。

ピアノに限らず、楽器の演奏家さん達というのは、華やかなステージとは裏腹にコツコツと地味に練習を積んでいくものなのですね。今回の返し縫作戦は、テクニック的に弾けない場所への取り組み方ですが、その他にも「情緒的な音」「メロディの流れ」「左右のバランス」など理想の演奏にたどり着くためには、沢山の山が待ち構えています。忍耐力が必要で逃げ出したくなる事もあると思いますが、ピアノはやった分だけ、心を込めた分だけ確実に音になって戻ってきます。弾きたい音を追い求めて頑張りましょう!

ちなみに・・・教室では「無理」「出来ない」という言葉はNGワードになっております~。未来への光あふれるレッスン生の皆さんにはとてもとても似合わないこのワード。「無理って言っちゃうと、本当に出来なくなっちゃうからダメダメ~」と一蹴して一緒にしばらく練習すると、「無理」はたちまち「出来た」に変わります。

時々、ちびっ子からも聞こえてきたりしますが、この言葉を聞くと、パワフル里枝先生さらに燃えてしまうのでご注意を☆(笑)

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