愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

疲れた時こそ頑張りどころ

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皆さん楽しいクリスマスをお過ごしでしょうか?いつもはなかなか寝ない我が家の子供たちも今日は「サンタさんが来てくれるように」と早々と布団に入って寝ています。

先日の23日には「江南ピアノコンクール入賞者記念演奏会」が行われました。このコンサートには娘が出演させていただきましたが、12月は周りでも胃腸風邪やインフルエンザが大流行していたので本番が終わるまで体調を崩さないように!ととても気を使いました。

ステージでの演奏には、日頃の練習に輪をかけた「何処をとっても不安材料のない状態」まで仕上げなくてはいけない為、娘も毎日気持ちを引き締めてピアノに向かっていたように感じます。ただ、長い時間練習していると精神的に疲れてぼ~っとしながら弾いていたり、他事を考えだしてしまいます。そんな時に初めは厳しく注意をしていましたが、演奏会直前の1週間くらいは「今、あなたがとても疲れている事はよく分かっているの。ピアノを弾く事は楽じゃない事も良く分かっている。でも、この疲れた状態でも集中して弾けるだけの強さがないと演奏会で弾くまでの準備が整わないのよ!」と指導者から共に戦う仲間として立場を変えて一緒にレッスンを重ねました。

これが、なんとなく娘を辛抱強い練習に導く一つのきっかけになったように思います。おけいこを始めたばかりの時は、だれもが積極的にピアノに向かい頑張れます。肝心なのは疲れた時にさっとやめてしまわないで、もうひと踏ん張りできるかどうか。

実際、コンサート演奏はお家の状況とは違います。お家から会場までの移動だったり、周りの環境、待ち時間など予期せぬ事が重なる上に緊張もするので、弾きたいときに弾いてやめたいときに弾くのをやめる練習では本番の出来はその時々で成功にも失敗にも傾いてしまいます。練習がそろそろ疲れてきたなぁ。と思った時こそもう少し辛抱してピアノに向き合う。疲れた時の演奏を本番の気持ちで弾く事が出来るようになると、忍耐力も本番での演奏成功率もぐっとアップします。春のコンサートに向けて、是非覚えておいてもらいたいなぁと思います。

実際、私もプラハ時代は朝早くにプラハから教授の車で出発して初対面のチェコ人出演者と一緒にドイツまでドライブして、その日の夜にコンサートで弾く。という経験を何度かしました。乗用車に体の大きいチェコ人の間に挟まれて何時間も乗っていく旅は快適とは言えませんし、初めての演奏仲間とのコミュニケーションだけでも随分と精神的に疲労します。しかし、観客にはそんな事関係ありません。演奏者としてステージに上がる以上は雨が降ろうが槍が降ろうが、曲を弾ききらなくてはいけないですよね。それも一番良い出来で!その為の底力を日頃から付けておく習慣がつけば、ピアノ以外の分野でもきっと本番に強い勝負強さを手にいれられると思います。

「疲れたところからあと3回!」そんな気持ちで頑張りましょう!

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