愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

楽譜から景色を見よう

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今日は、レッスンをしていて生徒さんの言葉に思わず鳥肌が立つほどの嬉しい体験をしました!

小さい頃からピアノを始める子が多い中、少し学年が上がって「ピアノを始めたい!」とお母様と一緒に体験レッスンにいらっしゃった子で、ピアノ歴は1年と少しのフレッシュなピアニストさんのレッスン話です。

いつもレッスンでは、テキストを一つ一つ大切に弾いていくタイプの彼女はガリガリ弾く事を求めるのではなく、音の流れに一緒に漂うような無駄な力が入らない澄んだ音を鳴らします。もちろん始めて間もないので、技術的に難しい曲を弾くわけではないのですが心地よい音色は彼女の心の繊細さに繋がっているんだろうなぁ。。。と思いながらいつもレッスンをしていました。

お気に入りの歌を弾いてみたい。という彼女の希望を取り入れて前回から新しい曲を始め今日が2回目のレッスン。「お家ではリズムが分からなくなっちゃって弾けなかった」と言いながら一緒にレッスンを始めたのですが、歌に入る前の2小節の前奏について練習の合間に彼女に一言「ここの前奏は何を表している音だと思う?」すると「海」と即答で帰ってきました。まさに大正解の答えに私は大感動!!

この音への敏感な感性と創造力がこの子の持つ宝だ!!と思いました。大抵(私の子供時代も含めて)講師に「ここはどんな風に思う?」なんて聞かれると、答えに戸惑ってしまうものです。違ったら恥ずかしいし・・・とか、考えもしていなかった・・・という事もあるかもしれません。でも、音楽はただのドレミの並びじゃないです。それぞれの作曲家の魂が全ての音に刻まれているのですから、楽譜の中に景色が浮かび上がってきます。そんな景色をとらえる感性を育てるレッスンが私の一番求める所なので今日の彼女の即答には本当にびっくり。とても幸せな気持ちになりました。

今は、キーボードで音符を弾けばコンピューターソフトが楽譜を書いていくような便利な時代ですが、バッハやモーツァルトベートーヴェン達は今も世界中で演奏される膨大な曲数の楽譜を全て手書きで書いたんですよね。皆さん、楽譜を書く経験はあまりお持ちでないと思いますが、想像以上に大変です。私なんかは、大人になってから何曲かプレゼントで曲を書いたりしましたが、とにかく楽譜にするのが大変で大変で・・・本当に過去の大作曲家の皆様を尊敬するばかりです。

楽譜から、弾いた音から感じた景色。これはピアニストさんだけの大切な宝物です。自分の感性に自信を持ってその景色に音をのっけてあげてくださいね。

皆さんの素敵な演奏が本当に毎日の私の楽しみです。みんなありがとう♪

写真は、ベートーヴェン直筆の月光ソナタです

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