愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

努力するということ

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朝晩の冷え込みが日に日に増していますね。ブログを書く所定位置が今回からコタツへと変更したリエ先生です。冬は手が冷えて、カサカサにもなるし、ピアノ弾きには厳しい季節です。冬の手のケアについてもまた書いていきたいな、と思っています。

さて、今日は『努力』がテーマ。私が幼かった頃には、熱血スポ根マンガが主流で、兄が読んでいるマンガをちょこっと読ませてもらっていた私は、地獄の練習も根性で乗り越える!努力してこそ成功がつかみとれるのだ~!!という勇気をもらっていました。

実際、小学校時代のピアノ仲間でセンスのある子は、ちゃんと努力していつも素敵なピアノを弾いていたし、中学に入ると周りのみんなが部活動でそれこそ地獄の練習に耐え抜いていました。高校に入ってみると、成績優秀な子であればあるほど練習への努力を惜しむ事なく、修学旅行にもいかずに練習を積む超努力家でした。

情報量もぐっと少なくてお気に入りのクラシック曲のCDを1枚買うのにも、どの演奏家のものがいいんだろう?とCDジャケットとにらめっこして選ぶ。聞いてみなきゃ分からない。そんな時代でした。

今は、スマホタブレットで立派な演奏がどんどん聴けて、コンサート映像も普通に見れちゃったり、ピアニストそれぞれの特性だったり、作曲家情報、楽曲情報にいたるまで、「○○について探して」とスマホに話しかけるだけで数秒後には「検索しました」とかえってくる時代。恐ろしい進化ですね。分厚い参考書を開いたり、辞書をボロボロになるまで引いたりなんて事はともすれば『時間の無駄』とか言われてしまうかもしれません。本当に便利です。ただ・・・努力が身につかないような・・・気がするのは気のせいでしょうか??

毎朝、私は犬の散歩コースで歩きますが近くの神社に朝のご挨拶でよくお参りをしにいきます。そこで手を合わせながら『努力について私はちゃんと伝えられているのでしょうか?努力する事が身に付く子供を育てられるでしょうか?』と神様に困った質問をしてみたのがほんの1週間前くらいの事です。『モヤモヤ悩まず、今日も頑張ります!』と言って神社の天井を見上げたら目に飛び込んできた文字!!

【努力は厚い深い信頼となる】

神様からのストレートなお答えでした。なんだかホッとしてニコニコスキップして帰ってきました。(笑)便利なものは最大限に活用する判断力を持ち備えながら、ベースにはちゃんと努力が根を張った打たれ強い人へと育たせる事の出来るレッスン。楽しいの前には少々の苦しいがつきものなのは当たり前だと思える心の強さを伝えていきたいです。

先日、ピアニストの清塚信也さんの記事で「はい。ごもっとも」と思った超速球のインタビュー記事を読みました。

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Q.ピアノを楽しむ方へのメッセージを

楽しむくらいではプロにはなれません(笑)僕がピアノをやっていていちばん快感に思う事は、達成感を感じられるときです。弾けたとか。暗譜できたとか。そうした達成感を味わうためには、膨大な努力が必要です。多少辛い思いかもしれませんが、たとえ趣味でやっている人だとしても、その苦労を買って出るくらいのつもりでやって欲しいです。最近はスマホなどの便利なものが増えて、ユーザーにいかにして苦労をかけないで楽しませるかという時代を迎えました。けれど音楽は原始的な遊びです。苦労のない時代だからこそ達成感が得られ、原始的なよさを楽しむことが出来るのです。本を読むのも同じです。苦労を経てこそ達成感が得られるのです。

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あまりに的を得ていて、「あ、全部言っちゃいましたね。清塚さん」ていう感じですが(笑)本当にそうだと思います。

今は涼しい顔をしてピアノレッスンしている私のピアノ道も努力と悔し涙がベースで時々喜び♪で構成されているようなものです。難しい事に立ち向かう勇気、粘り強くしがみつく忍耐力、努力は自分自身を信頼できる段階まで高めるために絶対欠かせません。険しく長い道中1人では心配ですからね、リエ先生がおもしろ道先案内人(時々スポ根)として御供させていただきます♪

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楽譜から見える光景

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ハロウィンですね。お店を歩けば可愛いおばけとカボチャでいっぱいです。教室は今週火曜から木曜までが第5週目でお休みとなっています。ここのところ、レッスンの進め方について、テキストについて、コンクールやコンサートについて、トーンチャイムにいたるまで考える事が頭から溢れる程でレッスン時間以外の時には、思いつめた顔をしてる事が多かったようで、よく主人に「何かあったの?大丈夫?」などと声をかけられる始末(笑)頭がゴチゴチに固まる前にリフレッシュとして、この3日間は少しゆっくり日常を過ごさせてもらっています。

子どもと一緒に公園へ行き、遊具に登って視野が普段より高くなるだけで気分がぐっと大きくなったり、ブランコをおもいっきり漕いで絶叫マシンにでも乗っているような恐怖を感じたり、ただただ立ち止まって風の音を聞き入ったり。人間的な感覚神経が動き出すと自然と元気になれるような気がします。

ウィーンに滞在していた頃、勉強に疲れた時などはベートーヴェンが晩年に歩いていたとされる散歩道を一人でひたすら歩いて心を癒していましたし、プラハ時代も家に籠って練習に明け暮れる中、40分だけは散歩時間を取っていました。好きな教会に出向いて静かな空間の中で一人座って煮詰まった頭と心を戻していた自分を思い出します。

気づけば年末の足音。ただただ慌ただしいですが、心の余裕を忘れずに澄みきった気持ちで11月のレッスンに向かいます!!

レッスンと言えば・・・私は毎朝目覚ましが鳴って起き上がるまでの10分くらいの間にその日に来られる生徒さんを順番に頭の中に並べてそれぞれの練習中の曲を思い返します。○○ちゃんのあの曲ではタッチについてお話しよう。とか○○君のレッスンでは中間部の弾き方を重点的に・・・など一人ずつのレッスン計画を立てたり次に進める曲について候補を考えたりと朝が始まるのですが、先日レッスンのなかで、生徒さんが練習中の1曲の背景を考え始めた時に楽譜からとってもおもしろい光景が見えてきました。

『ピエロ』・・・寝坊助ピエロのテーマが聞こえてくる。謝肉祭のファンファーレが眠るピエロの頭にうっすらと聞こえてくるが、寝坊助ピエロは眠たいからその音をかき消そうとする・・・でも続けざまに聞こえるファンファーレの音・・・音をかき消すピエロのやり取りが続いた後、ついにピエロは謝肉祭へ出かける準備へ起き上がる、ピエロの衣装をつけて、メイクもして、赤いお鼻をつけて、段々とひょうきんピエロが出来上がる・・・けれど、最後はやっぱり寝坊助ピエロ♪眠そうなあくびでもしてそうな音で終わります。

レッスンの朝、起きる前からこのファンファーレが私の頭の中でも鳴り響いていて、「どんなレッスンで進めようか」と考えていた後だったので、レッスンに入ってこの曲の背景について考え始めたら、まさに起床前の私にちょっと似たピエロがいてビックリでした。(私は皆さんと弾く曲を頭からかき消す事はしないですよっ!)楽譜の見方って無限大だなぁと思います。でも、題名がついている曲には必ず何かをイメージした楽譜が仕上がっている事と思います。

最近、小さい生徒さんは自分で「この曲はこんな感じだね」とか「ここはこんな気持ち」と教えてくれたり、高学年の皆さんは楽譜の挿絵を曲の雰囲気に合わせてキレイに色付けしてくれたりと楽譜をただの黒い丸(♩)のつながりという風に読むのではなくその場面の光景や音の響きを読むようになってきている事に気づきます。

とても素敵な楽譜の読み方です。音って沢山の事を表せるんですね。朝日がゆっくり昇る音、子ども達の笑い声、冷ややかな大人の笑い、悲しみのヒーロー、孤独な伯爵などなど皆さんと描く事の出来る音の世界は、現実ではすぐに見られない特別な世界です。楽譜は大事なチケット。余すことなく欲張って楽譜を見てください。思わぬ世界への鍵を手に入れられるはずです。

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練習出来る環境づくり

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恐ろしい台風が過ぎ、幸いにも教室のある犬山には特に大きな被害も出ず安心しています。台風直撃!と予想されていたので、週末レッスンの生徒さんからの振り替え希望もうけ、12日のレッスンは全日振り替えとしました。自然の力の前では無力ですね。被災地区の早い復旧を願っております。(振り替え日程はご連絡入れますね)

さて、前回の2人のリエ先生に続き、ピアノの練習時間についてをテーマに今日もブログを書こうと思いました。というのも・・・レッスンに来て下さる生徒さんの中にはレッスンは好きだけど、練習は嫌い!というお子さんがチラホラいらっしゃるからです。

あるお母様からは、「子供が『リエ先生がお家に居てくれたらいいのに~』と号泣して練習がやっぱり出来ません」というメッセージを頂きましたし、違うお母様からは「練習しなさい!と言い続ける毎日に疲れました。子供はピアノをやりたくないのかもしれません。辞めさせようかと思います」というメッセージが届いたり、「なかなか練習しないんですよねぇ・・・」とレッスン後にポロリと一言お母様の声が聞こえたり。

そして、レッスンでその生徒さん達とお話をしてみると「家で練習しようとすると、分からなくなっちゃうからやらない。お母さんが1回だけ弾いてっていうから1回弾いた」というお1人目のお子様の答え。「テレビが見たいなぁと思っちゃうからピアノをやる時間が見つけられない。だけど、レッスンに来るのは大好きだし、弾けるようになりたい。どうしたらママはピアノを続けさせてくれるだろう?辞めたくないよ・・」と涙で語る2人目のお子様。3人目のお子様にいたっては、レッスンでは弾く気満々!アドバイスを聞いて、すぐに演奏を改善しようと努力する姿しか見られずお母様の言葉にこちらが驚きます。

小さい頃からピアノに通ってくださっているお子様達は、成長と共に生活環境が変わります。その生活リズムの中にピアノの時間をセットする事をお子様と確認する事が必要なのでしょうね。幼稚園の生活時間と、小学校低学年、中学年、高学年、学校生活の中でも、曜日や休みによって練習時間枠が変わってくる事もあると思います。それをちゃんとお子様が自分で設定する必要があるのかな。と思います。

今回、「もう辞めさせる」とお家で言われたお子様が私の所へ泣いてやって来た時に「辞めたくないと思っているのは、○○ちゃんだけじゃなくて、ママもだよ。ママは○○ちゃんのピアノが大好きだから本当は聞きたいの。「やりなさい」って言われてからピアノの前に座ると○○ちゃんも嫌な気分でしょ?だから、今先生と一緒にまずは週に3回ママに「やりなさい」と言われる前に練習を始める曜日と時間を決めよう!」と言ってみました。すると、「3回じゃなくて4回にする」と言って「〇曜日のお家に帰ってからと、〇曜日の・・・・」と1週間の練習予定日時を自分で決めました。私はそれをレッスンノートに書き留めて、『ママに言われる前に弾く日』としっかり囲みで書いて生徒さんに渡しました。「○○ちゃんが本当にピアノ頑張りたいと思っているのなら、ママに練習計画をお話してお願いしてみようね。先生も○○ちゃんの気持ちはママにお伝えしておくけれど、大事なのは○○ちゃんの気持ちだからね」

夜、お母様よりメッセージが入り「子供から気持ちを聞きました。私も側で見守ります。ピアノは続けます」という旨のご丁寧なお言葉をいただきました。その翌週から、レッスンノートのお家での練習記録には練習した曜日にお母様からのチェックがつくようになりました。横に「頑張って練習出来ました」その翌週には「体調を崩し弾けない日が少しありました」などお子様のピアノに寄り添うお母様の姿がよく感じられ、お子様も「家で弾いてみたらここも弾けちゃった~」とピアノの前へ自然に座るレッスンが続いています。

お子様と一緒に難しい楽譜をにらめっこ出来る時間も限られています。いつの間にか「練習は1人でしたいから、色々言わないで」なんて同席お断り!される日が来ますからね、それまでは、スマホ見ながらではなく一緒に楽譜を見ながらピアノの前に座る時間をお家の方にもお持ちいただきたいです。(特に小さなお子様はお願いしますね)

未就園のお子様からよく聞こえる言葉が「僕(私)が練習している時は、いっつも(パパ・ママが)スマホ見てる」というものです。気持ちは分かります!便利ですしね、ご友人とのやりとりや、ゲームも楽しいと思いますが!!!ちょっとお子様寂しいですね。。。小さなお子様の練習は毎日のほんの少しの積み重ねで十分効果を発揮します。そのほんの少しの間は、小さな画面にとらわれる事なく、お子様の想像力、集中力、忍耐力を伸ばす事を楽しみたいですね♪

『だれに言われるまでもなく、自然とピアノの前に座れる人は、一生の友を得た人です』

この言葉を、成長されたお子様方が「その通りだなぁ」と感じられるレッスンを生徒の皆さん、保護者の皆様と綴っていきたいです。

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2人のリエ先生

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だんだんと涼しくなってきましたね。教室開始から書き続けているこちらのブログ、最近はすっかりペースが乱れてしまい書きたいと思っているテーマのメモだけが増えていっています。夏の疲れか?少し横になるとすぐ眠ってしまい・・・ブログが大停滞をして申し訳ありません。

さて、今日のお題「2人のリエ先生」これ、教室にもう一人先生が増える訳ではないですからね。ビックリニュースが待ち構えている事はありませんので、リラックスしてお読みください(笑)

教室にお越しくださる小さなレッスン生さんから大人のレッスン生さんまで、私は毎日ピアノを通して色々なお話を交えながらレッスンをしています。「とっても恥ずかしがり屋さんで全然他の人とはお話出来ません」「なかなか心を開けない子です」「少し多動気味と言われています」など体験レッスンの時からお母様方はお子様についての心配事をお伝えくださいますが、ピアノの音は驚くほどの潤滑油の役割をはたしてくれるようで、小さなお子さんも心の世界を色々お話してくださいます。そして、中学・高校生や大人レッスンの中でも、曲をテーマに世界観を一緒にお話する時間を持って演奏に臨めている事が私の講師としての一番の喜びです。作曲家の苦悩の末に書かれた一つ一つの音を演奏する際に、演奏者の心がその作曲家に寄り添えるように小さな曲を弾く時から曲の世界へ旅する気持ちをどんどん高めていきたいですね。

「曲の世界へ旅をする」とパソコンで打つのは物凄く簡単ですが、実際楽譜に向き合って弾く者にとっては大変な事です。だって、自由に弾けなきゃ旅どころではないですから・・・そこで必要になるのがお家での練習の積み重ねとなるわけです。

よく有名ピアニストさんのインタビューなんかを聞いていると「物心ついたときからピアノが大好きで、ピアノの前が自分の席だった。学校の宿題もピアノの場所でやっていたし、とにかく親に『もう止めなさい』と言われるまで弾いていました」というのを見かけるのですが・・・これって・・・・凄い。一度そういう光景を見てみたいものです。我が家にこんな光景もちろんありませんし、私もそうでは無かったです。ピアノは大好きでしたが、テキストの曲は徐々に難しくなり曲の世界なんて本当に何も考えずにただ必死だったなぁ。。練習は修行だったなぁ。。という記憶がメインです(汗)

なので、生徒さん方にはお家での練習がはかどるように!少しでも楽に弾けるようになるように!と色々楽譜の読み方のコツや練習のツボみたいな所をピンポイントでお伝えしていくように努めています。それを元に、1週間お家で練習してきてくださるのですが、最近本当に曲の仕上がりスピードが速くなった!お家でのお母様方のサポート力とお子様の努力がどんどん実っていて、嬉しい進歩がいっぱいです♪

色々な方法でピアノに向かえる環境づくりを各ご家庭考えられていらっしゃると思います。素晴らしいお母様方の導きに感謝するばかりですが、我が家では「2人のリエ先生作戦」で子どものピアノへの向き合い作戦をしています☆

娘も息子も「他の教室でピアノを習う事は絶対嫌だ」と言い張るので隙間時間でレッスンを見ていますが親子なのでだらだら~っと姿勢もめちゃくちゃ、足がとんでもない方向へ伸びたまま弾いていたりする事があるんです。すぐにお水が飲みたくなったり、トイレに行きたくなったり、とにかく雑念の嵐。初めは注意したり、許可して優しいリエ先生ですが、明らかに集中が足りない!と見限った途端に、優しいストラトゥラット里枝先生から、鬼のイナガキ―ノ里枝先生に激変!!根性のレッスン開始となります。それこそピアノへ向かう精神論から始まり目標地点まではしっかりやらせます。子供たちも、自分の甘えた態度に引け目があるので気持ちを切り替えざる終えずやっと練習へのエンジンがかかる。。。という感じで頑張り始めます。時間的にはだらだら時間と厳しいレッスン時間で普段の倍必要になるのですが、「自分のダラダラ練習の為に無駄な時間を過ごしてしまった」という意識を印象付ける為に私もその時ばかりは屈しません。子供たちはピリピリしながら一生懸命に練習をして、目標地点までなんとかたどり着く→イナガキ―ノ先生にチェックしてもらい、もう5回練習→そこへ優しいストラトゥラット先生登場→歌いながら最後の1回は背中に手を当ててリラックスして弾く→レッスン終了。となります。この最後の1回は間違ったりしても指摘しないのですが「ここ失敗したからもう1回弾いておくわ」と子ども自ら完結させる意欲が出てきます。これは鬼教授から解放された喜びの現れでしょうね(笑)

ここで、「よくがんばった~!明日はこの頑張りを頭が覚えていてくれるから楽ちんで弾けるね」と明日への希望を一言伝えてレッスンは終了です。「しかし、イナガキ―ノ先生は怖いねぇ・・」と他人事のように話して気づけばすっかり多重人格の私。(笑)

でも、あの手この手でお母様方はピアノ時間をお子様と楽しんでいらっしゃるんだろうなぁ。とお話を聞いてみたくなります♪ちなみに、イナガキ―ノ先生は年に2回くらい出没して、我が家の子供たちをビビらせています(笑)これはエンジェルトーン番外編の先生ですからね、正規のエンジェルトーン生の皆様には優しいストラトゥラット先生の方で楽しくレッスンですからご心配なく♪

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久しぶりのお月見

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9月も中旬。先週の金曜日はお月見でしたね。太陽のようにポジティブにみんなと楽しいレッスンを過ごそう!!とニコニコ明るいいつものリエ先生ですが、今年はとにかく「お月見をしたい」とずっとお月見の日を楽しみにしていました。大人のレッスン生さんが春から夏にかけてドビュッシーの「月の光」を演奏されていたので、月について考える事が多かったからかもしれません。

若い頃は、勉強不足でなかなかドビュッシーの作品の美しさを楽しめなかった私ですが、今レッスン生の皆さんと楽譜を読み解いていくとその美しさ、ストーリー性にうっとりです♪

子どもの頃、いつもお月見の日には母がススキとお団子を用意して月が良く見える廊下に小さなテーブルをセッティングして「里枝ちゃん、今年もお月様が綺麗だよ」とゆっくり空を見上げる時間を必ず作ってくれていました。お月様に話しかけながら眺めた夜をとても懐かしく感じて、今年は20年以上ぶりにお月見を主人と子ども達とで楽しみました。太陽のまぶしさも大好きですが、月の優しい光は本当に安らぎですね~。

毎日の忙しさに子どもも大人も生きている事を楽しむ間もないような日々を過ごす真面目な日本人の性格ですが、その時にしか味わえない喜びを立ち止まって味わう気持ちを忘れないようにしたいですね。チェコ時代、とってもお世話になっていたチェコ人のおじいちゃんは私にいつもこんな風に話してくださいました。「リエ、日本人は働くために生きているのかい?それじゃ、もったいないじゃないか。チェコ人は生きる為に働いているんだよ。」この言葉の違い、すごく重いです!!自分の時間の価値観を高く持ち続けたいですね。

今回はレッスンから少し外れたお月見テーマで時間を楽しむ大切さを再認識♪でしたのでおまけに、1つおもしろピアノ動画を貼り付けておきます♪

我が家のペット犬の「太陽君」が今月で一緒に暮らし初めて1年記念のお祝い曲です。保健所で処分寸前だった傷だらけでボサボサの寂しいトイプードル。保護団体の方に救いだされ、前足にあった致命的な傷も治療をしてもらい生きるチャンスを得た3本足の太陽君の里親募集が目に留まった時、居ても立ってもいられなくなり連絡をして保護団体から我が家の子になる事を許されました。

お散歩すると、見かける人皆さんが「かわいそうに3本足なんて・・・」と声をかけてくださいますが、太陽君は幸せですよ♪大丈夫です。我が家で毎日を楽しむために生きています♪というわけで、まるでチャップリン無声映画のような陽気な感じの楽しい曲を作って太陽君にプレゼントしました。名付けて「たいちゃっぷりん♪」即興にもかかわらず、子ども達がパーカッションで彩りを加えてくれました♪どうぞ笑ってお楽しみくださいね☆

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教室の夏休みが終わりレッスン再開です♪

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暑い暑い毎日が、ここ数日少しずつ暑さが和らいできたような気がしますね。最近のリエ先生、夜のレッスンが終わった後にクールダウンも兼ねて?犬を連れて散歩をしていますが、秋の虫の声が聞こえるようになりました。

教室も、夏休み週間が終わり皆さんの元気な笑顔と輝く音が響き活気に満ちています!夏休みの思い出をひとしきりお話してくれた後に、ニコニコ顔でレッスン生の皆さんはピアノを聞かせてくれますが、今年も夏休みパワー炸裂!でお休み中の頑張りが顕著に感じられる演奏ばかり。幼稚園や保育園に通う小さな生徒さん達の夏の成長は音の響きで簡単に分かるほどです。

そんな皆さんの元気な音を聴いていると、家族でゆっくり過ごす時間は大人だけでなくお子様にも心の余裕を与える為に大切なんだなぁ。と改めて思います。私も今年の夏はいつものように主人の所まで渡欧する必要がなかったので、本当に休養が出来ました。(子ども2人を連れての飛行機旅は本当に大変)主人は初めての蒸し暑い日本の夏とセミの大合唱に大打撃を受けておりました(笑)

夏のリエ先生、海や川に出かけ、日焼け対策も忘れて遊んだ結果・・・すごい日焼け!!鏡に影が映っているのか!?と思うほどで小学生以来、皮がめくれております(汗)なので、「先生、焼けてる~。皮めくれてる~」と連日指摘されておりますが(笑)これも夏の風物詩♪という事でみんなで笑えればいいかな。と思っております☆(来年はもうちょっと日焼け対策に取り組もう!)

夏の1曲思い出ビデオも、早速撮影が始まっていますよ。来週が学校の夏休み最終週になるので、前回のレッスンで手直しした部分を復習して演奏ビデオの撮影に挑む皆さんが多くなりそうです♪充電バッチリでお待ちしておりますので、お気に入りメロディを素敵な演奏で残しましょう♪撮影の緊張感も、数をこなす事でステージ本番への緊張軽減につながります。集中して1曲に気持ちを向ける演奏が身に付くチャンスですよ♪

そしてもう一つ、オリンピックに向けたオリジナル企画もスタートしました!楽譜を楽に読めるようになっている生徒さん方には専用ファイルをお渡ししています。これから世界を巡っていきましょう!頭の中がオリンピック企画でいっぱいだったのか?昨日は夢の舞台がウィーンでした。現地の人と話をしているけれど、変な顔してるなぁ?と思ったらチェコ語で話しをしていた自分に気づき、急いでドイツ語で話をする!みたいな変な夢でしたが、皆さんとお国巡りするのが楽しみです♪

そうそう!夏休み中は、色々なコンサートホールにも足を延ばしておりました。前回の記事にも書きましたが、ピアノはそれぞれに特色があります。お家のピアノ、レッスン室のピアノ、ホールのピアノもそれぞれ音色の違いやタッチの違いなど様々。沢山のピアノとの出会いを経験してもらえるように、下調べしてきました。また準備が出来ましたらお知らせいたしますね。

学校が始まるまで1週間、たっぷり家族での時間を楽しんで心に元気を詰め込んでくださいね!私も主人と子どもたちと沢山手をつないで、いっぱい笑いたいと思います♪

夏休みのお出かけのお土産を沢山頂きまして、ありがとうございました♪

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楽器は生きている

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夏休みが始まりました!そして、暑くなりました!!蒸し暑さでほんとに食欲を無くしてしまいますね。 皆様、夏の暑さと上手にお付き合いください。

こんな暑さでも、教室には夏の1曲にやる気いっぱいで頑張る生徒さん達や、新しいテキストに進んでウキウキの小さなレッスン生さん達が元気に通ってくださっています。何だかダラダラしてしまいそうな夏を、ピアノで楽しく♪すがすがしく♪皆さん頑張ってくださりとっても嬉しいです☆

レッスンの中で「ピアノを弾いたら、お母さんに○○って言われたよ」とか「夏の1曲で弾く曲の映画に連れて行ってもらえたよ」とご家族の会話やお出かけににピアノの題材が入っている様子を報告してくださる生徒さんが沢山いらっしゃる事も嬉しいばかりです。我が家の子どもたちも、夏休みは一緒にピアノに向かう時間が取れるので連弾しよう!という事になり、色々迷っていましたが数日前に曲が決まりました。年長の息子は私と娘も総動員で6手連弾に挑戦です♪三者三様個性バラバラの我が家のメンバーでどんな演奏が出来るのか??夏のホラーの始まりです(笑)

ご兄弟、姉妹でピアノをされていらっしゃるお家は、一緒に弾けるようになる時が来るのが楽しみですね。教室の仲間どおしのデュオや合奏も音楽を輪を広げる良いきっかけです。少しずつでも皆さんがお友達と音楽を楽しむチャンスを作りたいと思います。

今年は雨が多かったからなのか?随分ピアノの調子がコロコロ変わっており、「楽器も生きているなぁ」と感じずにはいられない日々です。皆さんが弾いているレッスンピアノも数音鍵盤から指を離しても音が伸びていたり、ちょっと不安定な音具合。昨日はレッスン中に私が弾いている方のピアノの弦が切れてしまいました。

丁度2台ピアノの為の作品を弾いていて「ここの所は盛り上げて響かせようね♪」とイメージした音を聴いてもらおうと弾いた瞬間にバチンッと弦が切れ「あっ!切れちゃった。ビデオ撮りたかったのに残念~」となってしまったのですが、こればっかりは仕方ない。「レッスン中に弦が切れたのは初めてだよ。おめでたいおめでたい~」と笑いました。

ピアノの台数が多いので、調律師さんにも年に3度はお越しいただいていますが、今月は2台の調律にもう1台の弦張りと、すっかりお世話になりっぱなしです。大事な相棒(ピアノ)がいつもベストな状態でいてもらうのは、猛暑の日本ではとっても大変ですね。

数日前にたまたま見たテレビの中でピアニストの舘野泉さんがこんな風におっしゃっていました「僕は楽器はどんなのでもいいです。そのピアノをずっとずっと弾いて弾き続けてくると、楽器と気持ちが通じ合う時が来るんです。楽器は生きていますからね」と笑顔で話されていました。素敵ですよね。楽器との関係性は演奏家にとって最も大切な事だと思います。レッスンに来られる小さな生徒さんの中には、鍵盤にぶら下がるように体重を乗せてしまう子や、反対に押し付けるように鍵盤に体重をかけてしまう子、めちゃくちゃに鍵盤を叩く子、などピアノとの向き合い方が分からないお子様がいらっしゃいますが、そんな時にはすぐにピアノと仲良しになるためのお話をします。お家のピアノでも教室のピアノでも、学校のピアノでも、ふっとみかけたピアノでも、私たちにとってピアノはもう大切なお友達であることをいつも忘れないでいてもらいたいと思います。

家の楽器を持ち歩けない代わりに、私たちはとても沢山のピアノと出会うチャンスに恵まれているのですからね。お友達の顔や性格を覚えるように、「あそこのピアノはこんな風で・・・」なんてお話が出来るようになったらすごいですよね。

皆さんに、色々な場所のピアノと仲良くなってもらえるように私も近くからピアノリサーチを進めていきますね♪

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