愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

努力するということ

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朝晩の冷え込みが日に日に増していますね。ブログを書く所定位置が今回からコタツへと変更したリエ先生です。冬は手が冷えて、カサカサにもなるし、ピアノ弾きには厳しい季節です。冬の手のケアについてもまた書いていきたいな、と思っています。

さて、今日は『努力』がテーマ。私が幼かった頃には、熱血スポ根マンガが主流で、兄が読んでいるマンガをちょこっと読ませてもらっていた私は、地獄の練習も根性で乗り越える!努力してこそ成功がつかみとれるのだ~!!という勇気をもらっていました。

実際、小学校時代のピアノ仲間でセンスのある子は、ちゃんと努力していつも素敵なピアノを弾いていたし、中学に入ると周りのみんなが部活動でそれこそ地獄の練習に耐え抜いていました。高校に入ってみると、成績優秀な子であればあるほど練習への努力を惜しむ事なく、修学旅行にもいかずに練習を積む超努力家でした。

情報量もぐっと少なくてお気に入りのクラシック曲のCDを1枚買うのにも、どの演奏家のものがいいんだろう?とCDジャケットとにらめっこして選ぶ。聞いてみなきゃ分からない。そんな時代でした。

今は、スマホタブレットで立派な演奏がどんどん聴けて、コンサート映像も普通に見れちゃったり、ピアニストそれぞれの特性だったり、作曲家情報、楽曲情報にいたるまで、「○○について探して」とスマホに話しかけるだけで数秒後には「検索しました」とかえってくる時代。恐ろしい進化ですね。分厚い参考書を開いたり、辞書をボロボロになるまで引いたりなんて事はともすれば『時間の無駄』とか言われてしまうかもしれません。本当に便利です。ただ・・・努力が身につかないような・・・気がするのは気のせいでしょうか??

毎朝、私は犬の散歩コースで歩きますが近くの神社に朝のご挨拶でよくお参りをしにいきます。そこで手を合わせながら『努力について私はちゃんと伝えられているのでしょうか?努力する事が身に付く子供を育てられるでしょうか?』と神様に困った質問をしてみたのがほんの1週間前くらいの事です。『モヤモヤ悩まず、今日も頑張ります!』と言って神社の天井を見上げたら目に飛び込んできた文字!!

【努力は厚い深い信頼となる】

神様からのストレートなお答えでした。なんだかホッとしてニコニコスキップして帰ってきました。(笑)便利なものは最大限に活用する判断力を持ち備えながら、ベースにはちゃんと努力が根を張った打たれ強い人へと育たせる事の出来るレッスン。楽しいの前には少々の苦しいがつきものなのは当たり前だと思える心の強さを伝えていきたいです。

先日、ピアニストの清塚信也さんの記事で「はい。ごもっとも」と思った超速球のインタビュー記事を読みました。

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Q.ピアノを楽しむ方へのメッセージを

楽しむくらいではプロにはなれません(笑)僕がピアノをやっていていちばん快感に思う事は、達成感を感じられるときです。弾けたとか。暗譜できたとか。そうした達成感を味わうためには、膨大な努力が必要です。多少辛い思いかもしれませんが、たとえ趣味でやっている人だとしても、その苦労を買って出るくらいのつもりでやって欲しいです。最近はスマホなどの便利なものが増えて、ユーザーにいかにして苦労をかけないで楽しませるかという時代を迎えました。けれど音楽は原始的な遊びです。苦労のない時代だからこそ達成感が得られ、原始的なよさを楽しむことが出来るのです。本を読むのも同じです。苦労を経てこそ達成感が得られるのです。

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あまりに的を得ていて、「あ、全部言っちゃいましたね。清塚さん」ていう感じですが(笑)本当にそうだと思います。

今は涼しい顔をしてピアノレッスンしている私のピアノ道も努力と悔し涙がベースで時々喜び♪で構成されているようなものです。難しい事に立ち向かう勇気、粘り強くしがみつく忍耐力、努力は自分自身を信頼できる段階まで高めるために絶対欠かせません。険しく長い道中1人では心配ですからね、リエ先生がおもしろ道先案内人(時々スポ根)として御供させていただきます♪

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