愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

練習出来る環境づくり

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恐ろしい台風が過ぎ、幸いにも教室のある犬山には特に大きな被害も出ず安心しています。台風直撃!と予想されていたので、週末レッスンの生徒さんからの振り替え希望もうけ、12日のレッスンは全日振り替えとしました。自然の力の前では無力ですね。被災地区の早い復旧を願っております。(振り替え日程はご連絡入れますね)

さて、前回の2人のリエ先生に続き、ピアノの練習時間についてをテーマに今日もブログを書こうと思いました。というのも・・・レッスンに来て下さる生徒さんの中にはレッスンは好きだけど、練習は嫌い!というお子さんがチラホラいらっしゃるからです。

あるお母様からは、「子供が『リエ先生がお家に居てくれたらいいのに~』と号泣して練習がやっぱり出来ません」というメッセージを頂きましたし、違うお母様からは「練習しなさい!と言い続ける毎日に疲れました。子供はピアノをやりたくないのかもしれません。辞めさせようかと思います」というメッセージが届いたり、「なかなか練習しないんですよねぇ・・・」とレッスン後にポロリと一言お母様の声が聞こえたり。

そして、レッスンでその生徒さん達とお話をしてみると「家で練習しようとすると、分からなくなっちゃうからやらない。お母さんが1回だけ弾いてっていうから1回弾いた」というお1人目のお子様の答え。「テレビが見たいなぁと思っちゃうからピアノをやる時間が見つけられない。だけど、レッスンに来るのは大好きだし、弾けるようになりたい。どうしたらママはピアノを続けさせてくれるだろう?辞めたくないよ・・」と涙で語る2人目のお子様。3人目のお子様にいたっては、レッスンでは弾く気満々!アドバイスを聞いて、すぐに演奏を改善しようと努力する姿しか見られずお母様の言葉にこちらが驚きます。

小さい頃からピアノに通ってくださっているお子様達は、成長と共に生活環境が変わります。その生活リズムの中にピアノの時間をセットする事をお子様と確認する事が必要なのでしょうね。幼稚園の生活時間と、小学校低学年、中学年、高学年、学校生活の中でも、曜日や休みによって練習時間枠が変わってくる事もあると思います。それをちゃんとお子様が自分で設定する必要があるのかな。と思います。

今回、「もう辞めさせる」とお家で言われたお子様が私の所へ泣いてやって来た時に「辞めたくないと思っているのは、○○ちゃんだけじゃなくて、ママもだよ。ママは○○ちゃんのピアノが大好きだから本当は聞きたいの。「やりなさい」って言われてからピアノの前に座ると○○ちゃんも嫌な気分でしょ?だから、今先生と一緒にまずは週に3回ママに「やりなさい」と言われる前に練習を始める曜日と時間を決めよう!」と言ってみました。すると、「3回じゃなくて4回にする」と言って「〇曜日のお家に帰ってからと、〇曜日の・・・・」と1週間の練習予定日時を自分で決めました。私はそれをレッスンノートに書き留めて、『ママに言われる前に弾く日』としっかり囲みで書いて生徒さんに渡しました。「○○ちゃんが本当にピアノ頑張りたいと思っているのなら、ママに練習計画をお話してお願いしてみようね。先生も○○ちゃんの気持ちはママにお伝えしておくけれど、大事なのは○○ちゃんの気持ちだからね」

夜、お母様よりメッセージが入り「子供から気持ちを聞きました。私も側で見守ります。ピアノは続けます」という旨のご丁寧なお言葉をいただきました。その翌週から、レッスンノートのお家での練習記録には練習した曜日にお母様からのチェックがつくようになりました。横に「頑張って練習出来ました」その翌週には「体調を崩し弾けない日が少しありました」などお子様のピアノに寄り添うお母様の姿がよく感じられ、お子様も「家で弾いてみたらここも弾けちゃった~」とピアノの前へ自然に座るレッスンが続いています。

お子様と一緒に難しい楽譜をにらめっこ出来る時間も限られています。いつの間にか「練習は1人でしたいから、色々言わないで」なんて同席お断り!される日が来ますからね、それまでは、スマホ見ながらではなく一緒に楽譜を見ながらピアノの前に座る時間をお家の方にもお持ちいただきたいです。(特に小さなお子様はお願いしますね)

未就園のお子様からよく聞こえる言葉が「僕(私)が練習している時は、いっつも(パパ・ママが)スマホ見てる」というものです。気持ちは分かります!便利ですしね、ご友人とのやりとりや、ゲームも楽しいと思いますが!!!ちょっとお子様寂しいですね。。。小さなお子様の練習は毎日のほんの少しの積み重ねで十分効果を発揮します。そのほんの少しの間は、小さな画面にとらわれる事なく、お子様の想像力、集中力、忍耐力を伸ばす事を楽しみたいですね♪

『だれに言われるまでもなく、自然とピアノの前に座れる人は、一生の友を得た人です』

この言葉を、成長されたお子様方が「その通りだなぁ」と感じられるレッスンを生徒の皆さん、保護者の皆様と綴っていきたいです。

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