愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

レッスンにのぞむ気持ち

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朝晩は冷えますが、近ごろは気持ちの良いお天気が続きゆっくり秋を楽しめる時期ですね。まずは教室からのお詫びです。10月の教室便りをお渡しするのが3日遅れてしまいました。11月のレッスン日程も合わせてお伝えしているので、保護者の皆様にはご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。

今回は、レッスンにいらっしゃる生徒の皆さんの様子を書いてみようと思います。小さなお子様から大人の方までピアノを一緒に楽しむ40分間ですが、長く見ていると「あれ?今日はなんだか気分が暗いようすだな」とか「ちょっと怒った様子だぞ」「眠そうだなぁ」「嬉しくってハイテンション!」「自信がないかな?」など色々な様子が見られます。

私は、長い外国生活の中でどうやらその人が持つ空気感、感情の移り変わりなどを察知する力をつけていたようです。何といっても外国で一人暮らしをするわけですし、私は変わり者でプラハにいた日本人学生の仲間とは学校以外で会うという事をほぼしていなかったので余計に全ての事が1人で挑戦!だったわけです。

お買い物に行きたくても、どこに行くと何が変えるのか?電車の切符の買い方、医療関係、役所関係、またビザ取得の為にチェコ国外へ行くのも全て1人。本当に体当たりの日々でした。頼みの綱はチェコ語の辞書と旅行ガイドブック。始めの頃はチェコ語など話せなかったので今になって思うとぞっとしますが、そこで私はこの空気読みを習得したんですね。

なにせ、チェコはとても感情の変化が激しい人が多く、スーパーなどでレジをしてくれる人はただの意地悪にしか見えませんでした。小銭をゆっくり探そうものなら、知らんぷりして出ていたお札だけで清算されてしまうか、露骨にいや~な顔をしてくるので、留学当初は、おつりの小銭で財布がはち切れそうで家に小銭の山が出来そうでしたが、「この小銭を消化してやる~!」といつも財布に入れる小銭金額は頭に入れてレジ前では小銭スタンバイ!レジ係の人に金額を聞くとサッ!と小銭を出して颯爽とお会計をして満足する。という日々を過ごしていました(笑)

そんな中で、「人間ってこんなに気持ちが変化するのかぁ」と無意識に思い今に至っているようです。ただ、ピアノを弾く、教えるという立場になった今はこの感覚はとても大切だなぁと思うのです。悩んでいる子にいつも通りのレッスンをしても響かない、怒っている子には、まずその気持ちを解放してもらいたいし、弾く事が怖い子にはその不安を取り除かなくては変われない。子供時代、確かに何かに悩んでいた自分、泣いていた自分がいたように、レッスンに来る生徒さん達もその時々の感情を背負って教室まで来て下さるので、少しでもその重荷を軽く出来るように・・・と願ってレッスンをしています。

以前、いつもニコニコくる生徒さんがお母様と一緒に、怒った様子でレッスンに来られ、ピアノの音もいつもと違って心配したことがありました。原因はお家での練習で上手く弾けないままレッスンに来た事への不完全燃焼からくる不機嫌だったようです。レッスンで少しずつ気持ちが落ち着き、最後はお家で弾けなかった曲も上手に弾ききり笑顔で変えられるお母様と生徒さん。玄関を出たところで生徒さんが「さっきはごめ~んね」とお母様に言っている声が聞こえて「素敵だなぁ」と思いました。

ピアノレッスンで、音楽と一緒に心の調子まで整えていけるように日頃から生徒さんの表情・音・様子にはよ~く注意して皆さんを見ていますね☆

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