愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

楽譜は宝物

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夏休み目前、蒸し暑いですね~。今週は学校で水泳大会がある様子で、生徒さん達から「私は〇〇メートル泳げるんだよ」なんて元気な声が聞かれるレッスン風景です。

夏休み前のお楽しみとして企画した絵本読みも、ドレミファレッスンの小さなお子様や、就園前のお子様方のレッスンがスムーズに終わった後に実施中♪「今日は特別!本を読むよ~!」と言うとピアノ椅子から降り、長椅子に静かに座って皆さんとても上手にお話を聞いてくれます。読み終わると「私も本みたいにしよ~」と言って早速ピアノを身近に感じる様子が見られ、嬉しく思います。

また、大人ピアノのレッスンも大学生の方からシルバー世代の方までの皆さんが、それぞれに「何かレパートリーを作りたい」「仕事の合間の楽しみに」「老化防止に」「保育士志望」などなどご自身のテーマをもってレッスンへ通われて楽しい時間を過ごされていらっしゃいます。

その中で今、「指導者グレード資格取得」を目指して頑張っていらっしゃる生徒さんがいます。ピアノ指導は、決まった資格が必ず必要なわけではありませんが、ヤマハやカワイなどの音楽教室でシステム講師として働くには必要になります。冬頃に生徒さんから「グレード検定を受けてみたいです」とお話がありその後、検定に必要な演奏曲全4曲を決め、さらに初見演奏や、即興演奏など課題は沢山あるのですが、「目指してみよう!」と思われる心の強さに立派だなぁと思いました。

というわけで、バロック派はこの1曲、古典派はこのソナタ、ロマン派はこの曲、課題曲はこれ!さらに初見と即興のテキストもありレッスンに来られる時は重い楽譜でかばんはパンパン。私の高校・大学・プラハ時代を思い起こします。教室に通われている小さな生徒さんも、上達するにしたがってテクニック、教本、曲集、ソルフェージュ、ワークと持ち物が増えてきて、レッスンバッグに貫録が出てきましたよね☆

ピアノを始めた頃からのテキストを数えると随分やり終えたテキストが増えた生徒さんも多いのではないでしょうか?私も自分が小学校の頃に使っていたテキストは今も大切にとってあり、こんな頃はどんなアドバイスをもらっていたのか?などチェックする事があります。物が増えるので無理は言えませんが、楽譜は大切にとっておいて欲しいな。と思います。もう茶色に変色してしまったような楽譜もありますが、母の字で「里枝、〇才」なんて楽譜の中に出てきたり「この曲はクラスコンサートで弾きましょう」という恩師の字が残っていると、とても懐かしい思い出になります。この夏の企画「夏の1曲」もそんな所から出てきたアイディアです。

子供の身長体重を測るように、年に数回「春のコンサートはこの曲、夏休みはこの曲」と成長の記念に残していただけると嬉しいです。

少し話はそれますが、私の高校時代にあったお話。同級生が、お友達にピアノ曲のCDを貸した事がありました。そして、どういう訳か借りたお友達がCDを紛失してしまったのです。そして、「無くしてしまった」と言いに来た時、同級生はこんな風に答えたのです「私にとってピアノのCDは楽譜と一緒で宝物なの。それを無くすなんてひどい!そんな人お友達じゃない!」びっくりな展開にクラスでしばらくその話題がもちきりでしたが、それくらいピアノとの時間を大切にしている同級生だったのだと思います。本当に優秀な同級生でしたから。

私も、今生徒さんたちに本を渡す時には「ピアノと楽譜は大切にしてね」と度々声をかけます。これがなくては演奏が出来上がらないのですから。弾けない時には、楽器も楽譜も憎らしくなる瞬間があるかもしれません。でも、一息ついてティータイムをはさんで大切なピアノと楽譜の前に戻ってきてください。そこに上達が待っています。

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