愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

電子ピアノで練習する時の注意点

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梅雨入りしたとたんに、肌寒い日々。最近の私は体調を崩しやすいので首のスカーフが手放せません。皆さん体調管理にはお気を付けくださいね

今日は、楽器の話。ピアノ教室に通ってみよう!と思った時にどうしても必要になってくるものが、お家で練習するための楽器です。ピアノはヴァイオリンのように成長に合わせて楽器を買い替えなくても良いと言えばそうなのですが、それでも楽器を準備するには費用もかかるし、置き場所もある程度必要になります。

私は3歳から音楽教室に通い始め、その時にアップライトのピアノを用意してもらいました。それから小学生になりその音楽教室の専門コースで厳しいレッスンが始まり、同じコースの仲間たちがグランドピアノに買い替えるようになった、小学4年生の時にグランドピアノを初めて買ってもらいました。子供ながらにアップライトピアノからグランドピアノに変えるという事の重みを物凄く感じていたようで、それ以前に「グランドピアノに買い替えようか?」と親に聞かれた時には「まだいいよ。」と断った覚えがあります。

そして、今 私が教室で先生用ピアノとして使っているものがこの時に購入したピアノで、生徒の皆さんが弾いているピアノは私が大学で横浜へ引っ越した時に購入したものです。2台のグランドピアノを置くと、本当に1部屋埋まってしまいますね(笑)私の半生が詰まった教室のピアノ達。教室レッスンでは、思う存分ピアノの響きを楽しんでください♪

さて、レッスン生の皆さんの中には電子ピアノでお家練習を頑張ってくれている方も多くいらっしゃいます。性能がアップした今の電子ピアノで、しっかり練習してきてくれる子達ばかりですが、技術の上達に伴い電子ピアノでは表現しきれない部分なども出てきますので、今日はその点を挙げてお家での練習に役立ててほしいなぁと思います。

タッチの感触・音色の微調整・・・これが電子ピアノの大きな弱点です。電子ピアノはすでに出来上がった音が鍵盤を押される事によって鳴る仕組みの為に、タッチの違いで音色を変える事は出来ません。強弱くらいの違いは出せると思いますが伸びやかな音色や、はじけるような音を出す事は難しいので、弾きながら理想の音(レッスンで聴いた音色)を頭で響かせながら弾けるようになると良いですね。

打鍵の深さ・・・これは、キーボードで練習している方は特に注意してほしい点ですが、電子ピアノの弾く際にも気を付けて頂きたい点です。今は、打鍵がピアノに近い状態で作られている電子ピアノが多いのですが、ピアノの鍵盤は深く、この一番下までしっかり打鍵が出来ていないと芯のある音が出てきません。本物のピアノの場合は打鍵が浅いとすぐに音に出るので分かりやすいですが、電子ピアノは押せば決まった音が出てきてしまいます。瞬発力を使った打鍵を忘れないようにしっかり深く打鍵することを心掛けると良いですね。

ペダル・・・これはペダルを使って弾くようになってからのお話ですが・・・。ピアノは、1台1台音色やタッチの感触、ペダルに微妙な違いがあります。ペダルの中で一番使う事の多い右側のペダルだけとっても、ペダルの固さや、遊びの部分の深みなどは違います。電子ピアノではまず、ペダルがとても軽く、踏んでしまえばどれも同じように伸びてしまいますが、実際のピアノではペダルを踏む事にもそれなりに足の力がいります。また、ペダルを半分だけ踏んで適度な響きを持たせるハーフペダルの奏法は電子ピアノでは実現できない点です。ペダルで音が濁ってしまわないようによく音を聴きながらペダルを入れて練習出来ると良いですね。

私も、家に電子ピアノを1台置いておりレッスン室がいっぱいの時には、娘が電子ピアノを使って練習する事もあります。音量を大きく出せないような場合には、電子ピアノもとても役立ちます。電子ピアノの足りない点はレッスン時にしっかり補ってお家での練習では元気に指を動かして練習出来るように、電子ピアノレッスン生さんも張り切ってがんばりましょう♪

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