愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

暴走注意報

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前回からあっという間に1週間が経過してしまいました。レッスン生の皆さんのコンサート曲への取り組みも熱が徐々に入り上達の様子がよく感じられ嬉しい毎日です。そんな中!遭難注意報に続く新たな警報発令です!!その名は!タイトル通り「暴走注意報」です。

大体慣れて弾けるようになってくる今頃から続出する暴走ピアニストの皆さん、「そんなに急いでどちらへ?」と声をかけたくなっちゃいます(笑)暴走タイプには2種類あって、全部が弾けるようになったのでとにかく速弾きに燃えるスタートダッシュ型と、弾けるところは速く、弾けない所にかかると急激にゆっくりになる予知不能型です。ちょっとカッコよくネーミングしてみましたが、どちらも困ったさんですよ(笑)

スタートダッシュ型の良くない点は、まず曲のテンポが体の中に沁み込んでいかないこと。普段の練習がステージに出るという事をいつも忘れてはいけません。それぞれの曲には理想のテンポがあり、その速さについてはレッスンで毎回確認をしています。「もう弾けるから」と言って速く弾いている時の「弾ける」には心を込めてという一番大切な一言が抜けていませんか?天使の音色を目指して、弾けるようになったら「ピアノとの音作り」に入りましょう。自分が出している音は綺麗かな?スラーは守れている?大きさは?バランスは?なんて考えていくともうスタートダッシュは出来なくなりますよ。

このスタートダッシュ型より多い確率で発生するのが「予知不能型」の暴走ピアニストさんです。コンサート用のいつもより長い曲を練習するうえでついつい起こりやすいのですが、弾けるところだけ速くても突然苦手部分でスピードダウンはよくありません。しばらくそのまま弾き続けていると、そんなアンバランスなスピード配分なのに耳が慣れてしまってその後全てを一定のテンポに戻すのがとっても大変です。

もちろん気持ちはよ~く分かります(私も暴走者でしたから)。でも、ダメです。弾けない所があるときは、まずそこの練習をしてそして一曲が同じテンポで弾ける速さでおさらいしてください。ガタガタテンポの演奏よりも、一定のテンポで少しゆっくりな方が何倍も聴衆は聴きやすいものですからね。

それでも暴走が止まらない時には・・・録音、録画して自分の演奏を聴きましょう。それが一番よく分かります。録画となると、少し緊張感も出るので本番前の皆さんにはお勧めですよ。

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