愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

トンネルから滑り台への道

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今回のテーマはえっ?と思うネーミングになっていますが、ピアノの話です。それも、とても大事なことです。私のレッスンを受けている生徒さん達は、ピーンと来るかもしれませんが、ピアノを弾く指の形のたとえです。

教室にピアノを習いに来た全ての皆さんに、まずお伝えする事は綺麗な座り方、弾く姿勢、そして指の形です。座り方については以前に書いたと思います。これは、練習の姿を見ればお家の方もすぐに注意してあげられるので比較的早く綺麗な姿勢でピアノに向かう事が出来てくるように感じます。ただ、指の形に関してはなかなか苦戦するところで、トンネルが出来るように指は丸くね。と話してしばらくは上手に気を付けて出来ていますが、少しその注意力が緩まった途端にまた滑り台型へと逆戻りしてしまいます。

指の形なんてどうだって、動けばいいじゃないか・・・・?という風に感じられるかもしれませんが、指の形でピアノから発せられる音まで変わってきてしまいます。ほんの少しの違いのようですが、第1関節が弾いたときにトンネル型から滑り台型へぐにゃりと曲がって爪が見えてしまうような弾き方になっていないか、いつも気を付けましょう。そして、出来ていると思っても油断しないで常に指の形をチェックして弾くようにしてくださいね。

これは、私の娘にも起こっている事なのですが「最近音が悪いなぁ。」と思ったら案の定滑り台型に逆戻りしていました。私は長く弾き続けているので、かえって滑り台型で弾く方が難しいのですが始めて間もない子供たちにはトンネル型で弾く指の形はなかなか安定せず、ついつい指の腹で弾いてしまいます。もし、そうなっていた場合には指先で弾く感覚を自覚するために、一時テキストは中断して正しい指の形で一つの音を何度も弾いて指先で弾く感覚をしっかり指に覚えさせましょう。特に2番、3番の指はよく使う指なのでぐにゃりと曲がっている事に気づかず、どんどん弾いてしまわないようまずはトントントンと10回ずつ各指を意識しながら単音で弾く練習をしてくださいね。それで指が感覚を覚えている間は気を付けてテキスト練習できます。

ピアノの指の形が習慣として身に付くまでにはしばらくの時間が必要ですから、お家でのお稽古の際には時々指の形を保護者の皆様もチラッと見てチェックしてあげてください。単音を弾く練習ならば、お子様と一緒に「トンネルの指で弾く練習♪」として遊びながらトレーニングも出来そうですね。

ショパンの美しい速いパッセージを弾く日を目指して、きれいなトンネル指を作っておきましょう♪

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