愛知県犬山市のピアノ教室☆エンジェルトーン blog

愛知県犬山市のピアノ教室 「エンジェルトーン」講師Rieのブログ ピアノ練習法、レッスン法、ピアノ講師の選び方や生徒さんの記録

曲の骨格を見つけて演奏しましょう

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夏真っ盛り。暑いですね。去年も夏を過ごしたはずなのに今年の夏はとても体にこたえ、夜子供を寝かせようと横になると一緒になって寝てしまう私。なかなかブログを書くに至らず書きたいブログテーマのメモ書きだけが手帳にどんどん書き留められていく日々です。プラハの夏は暑いといっても全く種類の違う暑さですし、これほどの気温も湿度も無いので、私の体はすっかりプラハの快適な夏に甘やかされていたようです(笑)

7月から参加させて頂いているオペラ伴奏ピアニストとしてのお仕事も来年2月の本番に向け、練習が続いています。貧しい村百姓の悲劇をテーマにした新作オペラで夏の間に歌えるようにして秋からは舞台演出を含めた練習が控えているとあり、ご指導の先生方も参加される合唱団の皆さんにもとても熱が入っています。

私も舞台稽古用にどこからでも弾けれるようにとの指示が出ているため、1時間少しあるオペラ全曲をソリストパート、合唱パート含め頭に入れられるようにと頑張っています!ただ、少し現代的な響きや全体的に暗い曲揃いの為か?我が家の子供がこの曲を嫌い子供たちが起きている間は練習出来ないという思いがけない壁にぶつかっているんですよ(汗)教室のレッスン生の中にペットのワンちゃんがピアノの音嫌いで、犬の散歩中に練習している。とお話してくれた子がいましたが、その子の大変さが少しわかったような気がしました♪

さて、そんなオペラ伴奏なのですがオペラの伴奏譜は本来オーケストラで演奏する物をピアノ用に編曲してあるため、手の届かない音域が平気で書いてあります。「これを弾くには手が3本いるなぁ・・・」と思いながらも、無意識に「全部の音を弾かなくては!」という気持ちが働きしばらく苦しんでいました。そんな気持ちで何かヒントはないかと探していたらオペラ伴奏に関する論文を見つけて気持ちがとても軽くなりました。そこには、「オペラのピアノで大切な事は楽譜をそのまま弾く事ではなく、歌い手が歌いやすいように曲の骨格となる部分を強調してピアニスト自らがアレンジしていくこと」といった内容が細かく書かれていました。

レッスンでは、生徒さんが弾きやすく演奏できるように「曲の骨組みをしっかり演奏できれば、音を多少省いても大丈夫!」とやっているのに、自分の事となると、すっかり見えなくなっていたんだ~!と笑ってしまいました。

特に伴奏は、歌い手ファーストでないといけませんからピアノ譜にかじりついているのではなくて、歌い手のプラスとなるピアノになるよう新しい気持ちで楽譜と向き合い練習しよう♪と思ったのでした。う~ん。。。もっと人生経験を積んでどんな時でも冷静に物事を見られる余裕を身につけたいものです。

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