今週は、私の渡欧に伴い通常レッスンに加え振替レッスンも実施しています。ご都合をつけていただきながら今月分のレッスン回数を皆さんこなすことが出来そうで感謝しています。
さて、先週末は江南市にて第30回江南ピアノコンクールが行われました。幼児の部から高校生以上までの6部門に分かれたピアノコンクールで教室のある犬山からは比較的近い場所なのと私も数回参加したことのあるコンクールでしたので馴染みがあります。中学1年の時に中学生部門で第1位をいただいた時の賞品が今レッスン室のピアノの上にあるガラスの置時計です。それから高校で第2位になった頃の銀メダルの盾に第8回と彫ってあったのであれから随分年月が経ちました。
私は、コンクールへの挑戦を推奨するというわけでもないですし、力試しとして気が向けばエントリーすれば良いと思っています。なぜなら、コンクールというのはコンサートとは違って勝負の世界なのでミスタッチを限りなくゼロに近く、より音楽的に仕上げなくてはいけませんし、会場の雰囲気もピリピリ、拍手ももらえないという事がありますから精神的にもかなり強さが必要だからです。
ただ、私は今指導する立場にいますから日本のピアノを習うお子様たちの実力がどれほどなのかは知っておきたいと思い今回幼児部門、小学校1、2年の部、3、4年の部をのぞいてきました。
まず驚いたのが、出場される方の衣装。みんなドレス着ていました!!大昔の私の頃はワンピースでしたけど・・・皆さんコンサート並みに衣装も髪型もきれいに飾られてとても華やかでした。コンクールであの様子だと入賞者の記念演奏会は一体どうなるのかしら?と思ったほどです。それに変わって演奏は、テクニックを見せる!という弾き方をする演奏が多いなぁという昔と同じ印象でした。それでもやはり、音楽的に演奏出来る人がちゃんと入賞している様子だったのにはホッとしましたが。
コンクールでは課題曲の中から各自選んで弾くので、同じ曲を自分の前の人が弾くとそれがプレッシャーになったり本当に心のコントロールが難しかったことをよく覚えています。私は高校で音楽科に進んだので実技試験の時にはホールで座って40人のクラスメイトがみんな同じ曲を弾き、聴いているという異常な緊張感を作り出す空間を何度も経験し、精神的にはかなりきつかったです。
これも経験で、何が起こるか分からない舞台への度胸付けには大切な事なのかもしれないですけどね。コンクールや試験前の落ち着かない妙なドキドキ感を久しぶりに感じた日となりました。
そうそう、この日に思い出した本番の日の鉄則「会場入りする3時間前には起きていること」お昼からのコンサートなんかの時には構いませんが、コンクールでは午前から審査があります。9時に会場集合なら、最低でも6時には起きて普段通りの生活リズムで本番に向けて準備をしてください。指と脳がしっかり音楽を奏でるまでには必要な時間です。ステージでのミスは避けたいですからね♪
今回のコンクールでは教室からも一人参加しました。随分落ち着いて演奏が出来て見事優秀賞を頂き12月の入賞者記念演奏会への出場も出来るようです。この喜びをバネにまた新しい曲に取り組んでもらいたいと思います☆